名古屋議定書、無事に採択!!

ところでCOP10って結局、みんなで何を話してたの?

2010.11.18 THU



写真提供/AFLO
こないだまで名古屋で開催されてた国際会議のこと、覚えてます?国連の生物多様性条約第10回締約国会議、通称COP10。

環境省によれば「日本はホスト国として、特に遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する名古屋議定書および2011年以降の愛知目標(愛知ターゲット)の採択について、とりまとめ努力を行いました」ということらしいんですが…。

「生物多様性条約というのは、やみくもな開発などによって生物がすむ環境が破壊されることを抑制し、保全するための国際条約です。たとえばある生物種が絶滅したとして、その生物はもしかしたらエイズやガンの特効薬になる遺伝物質を持っていたかもしれない。すると結局は損をするのは人間になる。だから、なるべく多様な種=生物資源(遺伝資源)を守り、持続的に利用して、その利益はきちんと分配しようという考え方です。条約を法律とすると、具体的にどう行動するかを規定する条例が名古屋議定書であり、愛知目標ということです」(共栄大学国際経営学部教授・高橋進さん)

おお。実はなんか気候変動の話とかよりビジネスライクというか、利益に直結したお話なのですね。

「だからこそ総論賛成・各論反対となるわけです。途上国からは、大航海時代以降、先進国が持ち出した生物資源について補償しろという声が上がる一方、先進国側は知的財産権を根拠に無制限な補償に反対する。今回の議定書では遺伝資源を利用する企業は提供国から事前同意を得て利益を配分すること、利用国は監視機関を設けてそれをチェックすることなどが盛り込まれましたが、遺伝資源を活用する大企業の多いアメリカは、実はまだ条約自体を認めていません」(同)

名古屋議定書や20年までの愛知目標(陸域17%、海域10%の保護地域の設定など)は採択されたけど、問題は山積み。そして12年開催の次回会議までは、日本が議長国のまま。環境保全で国際的に注目されちゃうわけで、責任重大です。
(及川 望)


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