あの家電のウソ? ホント?

第2回 不調の家電を叩く!…って直るの?

2010.11.24 WED

あの家電のウソ? ホント?


薄型テレビは、昭和のノリで叩いてはいけません! 「オススメはしません」という注釈つきですが、「どうしても家電の内部を水洗いする必要があるならば、コンタクトレンズ用の精製水のように不純物が入っていない水を使うべき」とのことでした

叩いて直す荒療治、その効力やはたして…



家電の調子がおかしくなったら、とりあえずバシン!と叩いてみる…そんな人も多いんじゃないでしょうか。
砂嵐状態だったテレビが映るようになったり、オーディオプレイヤーのなかでカタカタと音を立てるだけだったCDが回り始めたり。一定の改善効果を実感する人が多かったからこそ、日本全国に浸透したはずの“荒療治”。実際に効果はあるの?

「昔の家電は、内部の部品がハンダ付けされていて、使用するうちに接触不良を起こすことがありました。そこで、叩いて衝撃を与えると再び回路が正常につながり、機能が戻ることがあったのは確かです」(神奈川工科大学創造工学部ホームエレクトロニクス開発学科・金井徳兼教授)

おお! “叩くと直る”は都市伝説じゃなかったんですね。じゃあ、これからも家電が故障したら、とりあえず叩いてみればいいですか?

「それはやめましょう。現在の家電は、多くの方が学校の工作実習で作った“これは部品だな”と分かるような電子回路で制御されていません。B5かA4くらいの基盤の上に、ミクロ化された部品がのった精密な回路が使われているので、“叩いて元に戻る”ということはあり得ないんです。叩くと、かえって新たな故障を招く危険があります」

 なるほど、旧式の家電限定の効果なんですね。

同じ荒療治として、“テレビやオーディオ機器の内部を水洗いして、よく乾かすと直る!”なんてことも、テレビ番組等で話題になったことがあります。こちらの効果のほどは?

「ホコリは電気を通してしまうので、たまると電子回路がショート状態になることも。そのため、家電の内部にたまったホコリを除去することで、機能が回復する可能性はあります。しかし、原則的には電気が流れるものに水の使用は厳禁。とくに水道水に含まれるカルキは電気をよく通すので、本来ならつながるべきでない回路がつながるようになり、機能しなくなるどころか、激しくショートして火を噴くことも考えられます」

 結論としては、家電は叩くのも、水で洗うのもダメ、ということですね。最新の家電は「専門家ですら修理に迷うこともある」(金井教授)ほど、精密な回路で制御されているそうなので、無理に自分で解決しようとせず、まずはサポートセンターに連絡しましょう。 あの家電、こうすると直ると聞いたことがある! などの噂、募集中
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