あの家電のウソ? ホント?

第8回 「音慣らし」で音質が劇的に変わる!?

2011.01.12 WED

あの家電のウソ? ホント?


耳元では多少うるさい、というレベルの音量で「エイジング」中…。スピーカーやヘッドホンは、大事に使い込むことで音がよくなるんですね

音慣らしでワイドレンジに低音が強化



オーディオファンの間では、手軽にいい音を楽しむために様々な裏ワザが行われていること、ご存じですか? その1つが“音慣らし”といわれるもので、具体的には「スピーカーやヘッドホンを買ったら、まずは大音量で音楽を流す」のだとか。

少し調べてみると、正確には「エイジング」と呼ばれる手法で、要はオーディオ機器に“使い込み感”を出すための裏ワザみたい。その効果やいかに!? ということで、前回に引き続き音響のスペシャリスト・矢島幹夫さんに聞いてみました。

「エイジングによって音質が改善することは、確かにあります。スピーカーに音楽信号を加えると“ボイスコイル”の温度が上昇して、振動板との間の接着剤の硬化が促進され、振動の伝達ロスが減って高音が改善されます。また使い込むことにより振動板を支えるパーツの機械的な動きがスムーズになるため、低音も伸びてワイドレンジな音が楽しめるようになるんですよ」

“音慣らし”には、ちゃんと根拠があるんですね。さっそく、近所迷惑にならない程度にボリュームを上げて…。

「早とちりは危険です。大音量による無理なエイジングは、製品の劣化につながったり、最悪の場合、大切なオーディオ機器を壊してしまうこともあるので、オススメできません。音楽を楽しみながら、時間をかけてゆっくりと慣らしていくのが最良の方法です」

なるほど。オーディオ関連でよく議論になることといえば、「使うケーブルによって音質が変わる」という説。こちらにも根拠があるんですか? それとも都市伝説?

「ケーブルの構造や構成する材料によって、音質は間違いなく変わります。顕著な例を挙げると、銅線に酸素が多く含まれている場合、半導体として作用し信号にゆがみを生じさせ、音質が劣化します。そのため、いまやほとんどのオーディオ製品で“無酸素銅線”が使われているんです。銅の純度が高いほど音の純度も高くなり、澄んだ音が得られます」

おお! これは音楽好きの友人に自慢できそうなトリビアですね。最後に、こうすればオーディオの音がよくなる!というアドバイスをいただけますか?

「オーディオは正攻法の積み重ねと、それらを組み合わせる創造力によって、美しい音をつくりあげていくもの。それがオーディオの楽しみといえます」

なんとも奥深きオーディオの世界。数ある家電のなかでも、研究のしがいがありそうです。
(橋川良寛/blueprint) あの家電、こうすると直ると聞いたことがある! などの噂、募集中
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