あの家電のウソ? ホント?

第10回 水没したケータイ、単純に「乾かすと直る」ってホント?

2011.01.26 WED

あの家電のウソ? ホント?


乾燥させたいあまりに、ケータイに熱を加え過ぎると危険なのだとか。エアコンの送風口付近で、じっくり乾かすのも一案かもしれません

なんと70%が元のままで復活!?



僕らが日常で接する機会がもっとも多い家電といえば、やっぱりケータイ。常に持ち歩くものだけに、トイレや洗面所で誤って「水没」させてしまい、途方に暮れた経験がある人も少なくないのでは?

一般的には、すぐにショップに持って行き、データが取り出せれば儲けもの…というイメージがありますけど、実は「乾かすと意外に直る!」という声が多数あるんです。

筆者の周りにも「熱で本体を壊さないように、エアコンの送風口の前に置いておく」「湿気を吸い取ってくれる“米びつ”に入れておく」など、ネットで対処法を調べて、実際に水没したケータイを使い続けている人がいます。

しかし、神奈川工科大学創造工学部ホームエレクトロニクス開発学科・金井徳兼教授によれば、「電化製品に水は厳禁。水は電気を流すので、本来ならつながってはいけない回路がつながり、ショートして火を噴くこともある」とのこと。素人判断で、内部が乾き切らないうちに電源を入れてしまうと危険が伴いそうです。

そんななか、「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」で、水没ケータイの復旧サービスが行われています。ここで使われているのが、業務用のケータイ“乾燥”装置「ドライヤーボックス」。やっぱり、乾かせば直っちゃうの?
同装置を開発した、JMCリスクソリューションズの古川さんにお話を聞きました。

「水没したケータイからバッテリーやメモリーカードを取り出し、ドライヤーボックスで乾燥させたところ、約70%がデータの損傷もなく、普通に使うことができました。ただ、私どもとしては乾燥後、継続利用できる保証はしておりません。あくまで電源が入り、データのバックアップが取れる状態にすることが目的です」

専用の装置を使っても、すでに内部がショートして壊れていては、どうしようもないケースもあると。

「一度は直ったように見えても、ケータイ内部で徐々に部品の腐食が進み、使っているうちに異常が起きてしまう可能性は排除できないんです。また、水没してから時間が経過したケータイの場合、復旧率は低下します。大きな原因は、時間が経つと“乾いたかな?”と思って、つい電源を入れてしまうことが多いからでしょう」

ケータイを水没させてしまったら、まずはバッテリーを抜いて、すぐには電源を入れないこと。イザという時のために、復旧サービスがあることをしっておくとともに、データのバックアップを取る習慣をつけておくのが一番ですね。
(橋川良寛/blueprint) あの家電、こうすると直ると聞いたことがある! などの噂、募集中
以下の投稿から、アナタの知っているウワサ、編集部に教えてくださいね

「あの家電のウソ・ホント」シリーズ  他の記事はコチラから

関連キーワード

注目記事ピックアップ

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト