指紋で本人を認証する財布も販売中!

指紋、顔、虹彩、静脈…生体認証技術の未来とは?

2011.02.03 THU



画像提供/富士通フロンテック
「ドラえも~ん、他人に開けられない財布を出して~」「はい、指紋認証財布!」。指をかざし、登録者と認証されなければ開かない。こんな財布が、昨年末にダンヒルから発売。こうした生体認証技術の応用が、最近進んでいるという。産業技術総合研究所・情報セキュリティ研究センターの井沼 学さんに実態を聞いてみた。

「世界の市場シェアの多くを占めるのは指紋、顔、虹彩認証。近年では、国防において重要度が増し、日本、アメリカ、イギリスなどでは入国管理に導入済みです。そのほか、指静脈、手のひら静脈認証は、日本の銀行ATMや企業の勤怠管理、PCアクセス管理をはじめ、国内外の病院などでも活躍しています。この分野における日本の技術は世界トップクラスの水準にあり、世界各国で用いられています」

調べてみると、日本で生体認証が身近になったのは05年ごろ。先の銀行ATMをきっかけに企業用途として導入されていった。そして近年、生体認証を使った個人向けグッズも増加中だ。

たとえばマウスやキーボードなど高いセキュリティ意識が求められるPC周辺機器、携帯電話は、だいぶ一般的。最近ではエンタメ用途などにも派生し、XBox360用のコントローラー「キネクト」でも、顔認証システムを利用したログインサービスがある。ほかにロッカーやマシンに指静脈認証機能を取り入れたジムの例も。指をかざすことでロッカーの鍵が開くだけでなく、マシンが個々の体格や過去のトレーニング内容を認識。自動的にその日のメニューを組んでくれるのだ。

「いくつかの生体認証技術を組み合わせれば、世界中すべての人間を識別することができます。安全性の高い生体情報保護技術も実用化されていますからね」(同)

駅の改札や様々な施設への入退場がウォークスルーで…。マンガや映画で見たSF的未来に、私たちはすでに一歩足を踏み入れているのかも。
(有馬ゆえ/ノオト)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト