今回の震災ではかなり困りました…

ケータイの「通話規制」謎のメカニズムとは?

2011.04.21 THU



図版作成/藤田としお
東日本大震災の発生時からしばらくの間、全国的な問題となっていたのが、通信手段の確保である。特に、携帯電話のつながりにくさに関しては、多くの人が身をもって実感したのではないだろうか?

あらためて解説すると、当時携帯電話がつながりにくかった一番の理由は、通信網全体がダウンするのを防ぐため、通信会社が「通話規制」という措置をとっていたから。通話規制により、警察や消防など緊急用の回線がつながらなくなることを防いでいたわけだ。

ところで、この通話規制が行われていた際「80%の通話規制」といった発表がされていたことを覚えている人もいるだろう。当時はつながりにくさの目安として、漠然と聞き流していたが、振り返ってみると、何に対する「80%」なのか、に関する説明は見当たらなかったように思える。単純に「自分が発信した10回中、2回しかつながらなくなる」と理解していた人が多いと思うのだが…。携帯電話や通信のしくみに詳しい、ライターの佐野正弘氏によれば、

「通話規制は、回線ごとにつながる確率を20%にするのではなく、契約回線全体(緊急回線除く)で、通話できる人を20%にセーブする、しくみになっているんです」

という。つまり、つながる回線とつながらない回線が一定サイクルでローテーションしていたわけだ。

「通話できる20%の回線をどうやって決めるのかは非公表ですが、誰もが周期的に20%に含まれる仕組みになっていると思われます」

ちなみに、今回話題となった通話規制は、災害時のみならず「あけおめコール」が急増する新春や、チケット予約時のように、同じ番号へ発信が集中した場合にも適用される。無駄に発信を繰り返すのは通信網全体に迷惑をかけることにもなる。今後は素直に「しばらく待ってからお掛け直しください」というアナウンスに従ったほうがよさそうだ。
(石井敏郎)


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