10万円以下の家庭用モデルも登場!

立体物を“印刷”できる! 「3Dプリンタ」が普及の予感

2011.06.16 THU



撮影協力/INTER-CULTURE
「プリンタ」といえば、日頃からオフィスでお世話になっている定番のIT機器。でも最近は紙とインクを使った平面印刷ではなく、PCで作った3Dデータを“立体物”として印刷できるプリンタが注目されているんだとか。「立体物」の「印刷」って、ちょっとうまく想像できないけど…?

「コンピュータによる3Dプリントはもともと『光造形』と呼ばれ、職人の手による金型を使った造形に代わる技術として80年代に誕生しました。主に工業製品の試作品や特注部品などを造るのに利用されてきましたが、05年頃から一般的なPCでもCAD(コンピュータによる設計支援システム)が扱えるようになり、アートや建築など幅広い分野で使われるようになってきたんです」と教えてくれたのは、日本における光造形のパイオニア企業、インクスの宅間健史さん。

「基本的な仕組みは、PC上で作った3Dデータを設計図として、液状の樹脂に紫外線レーザーを照射し、少しずつプラスチックを硬化させることで立体物を造ります。例えば『りんご』を造るなら、3Dデータをもとに下から0・1mmずつスライスした断面を一層ずつ重ねて造っていくイメージです」

なるほど。体を輪切りにして撮影するCTスキャンの画像を重ねていくみたいな感じですね。

「そうですね、人形やロボットのような細かい造形も高精度に再現できるので、弊社に『オリジナルのフィギュアを作りたい!』と自作の設計データを持ち込んでこられる一般のお客さまも多くいますよ」

なお、アメリカではすでに10万円以下の超小型・低価格の「家庭用3Dプリンタ」も登場しはじめている。もし将来的に3Dプリンタが一般に普及したら、家庭で使う様々な「モノ」の3Dデータが流通する日がくるかもしれない。

妻「アラ、貴方お皿が足りないわ」

夫「待ってくれ、今プリントする」

みたいな。うん、結構楽しい未来のような気がする。
(呉 琢磨)


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