「オンラインストレージ」競争激化

新サービスも続々登場!「個人向けクラウド」の将来性

2011.10.20 THU


ICT総研によれば、個人向けクラウドの国内利用者数は今年度内に1965万人となる見込み。2015年度には5601万人に達する見通しという
図版/山里將樹、出典/ICT総研
難解なトレンド用語が次々登場するIT業界のなかでも、特に実態をつかみづらいのが最近よく聞く「クラウド」という言葉。ごく簡単に説明すれば、従来はユーザーが端末内のHDD等で管理・保存していたデータやアプリケーションを、ネットを通じて利用する仕組みのこと。“企業向け”の印象が強いけど、最近ではGoogleやApple、Microsoftをはじめとする大手IT企業が群雄割拠して「個人向けクラウド」市場のシェア争奪戦を繰り広げているんだとか。

「ネット上でコンテンツが流通する仕組みが整備されてきたことや、スマートフォンやタブレットなどPC以外のネット端末が普及したこともあり、今や“データを所有する”という仕組みそのものが変化してきているんです」と教えてくれたのは、クラウドに詳しいテクノロジージャーナリストの本田雅一氏。

個人向けクラウドサービスのなかでも、特に競争が激しいのがネット上に自由にファイルを保存できる「オンラインストレージ」だ。この10月には最大1TBのストレージ(データ保存場所)を月額1000円で利用できる「Yahoo!ボックス」(現在は50GBまで)がスタートするなど、もはやPCの中身をまるごとネットに保存することも不可能じゃない。ほかにも、手持ちの端末とオンライン上のデータをほぼ自動で同期できる「Dropbox」や、無料で25GBの大容量が使える「SkyDrive」、デジカメ写真を手軽に公開できる「Picasa」など、特長のあるサービスが人気を集めている。

「個人的には、クラウドは“ワンストップ”であることが重要だと考えているので、メールやスケジュールはもちろん、あらゆる情報を1カ所にまとめられるのが理想。近い将来、所有しているデータの“原本”はすべてネット上に保管されているのが常識になるはずです」(同氏)

現時点ですべてをクラウド化するのはまだ難しいものの、個人向けクラウドサービスは今後ますます充実していきそうだ。
(呉 琢磨)


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