冷蔵庫の消費電力は20年で約1/4に

日本が誇る「省エネ」テクノロジー

2012.02.16 THU


家庭用で使われている「エコキュート」も、実は世界が注目している画期的な省エネ製品のひとつ。正式名称は、自然冷媒ヒートポンプ給湯器という
画像提供/パナソニック提供/時事通信社
テレビなどのグローバル市場で劣勢が伝えられる日本。しかし、変わらず世界で圧倒的な強さを見せるモノづくり技術もある。例えば、省エネ技術。三菱総合研究所・環境エネルギー研究本部主席研究員の鈴木達也氏はいう。

「この分野で日本は世界の先頭を走っています。例えば、排熱や動力の回収技術に優れ、無駄なくロスなくエネルギーを使い切る技術は、日本が得意とするところです」

なぜ日本で省エネ技術が進んだのか。もとより日本は資源がない国。オイルショック時、エネルギーをどう有効利用するかが大命題となり、その意識は以降もずっと継続してきたのだという。

「省エネ法がオイルショック後にでき、工場、ビルなど、様々なところで法律による厳しい制限がかけられました。それに対応すべく、エネルギー効率をよくする技術力が常に磨かれた。エアコンなどの消費電力が、昔に比べて驚くほど小さくなった背景には、厳しい法律や制度があったんです」

では、世界が注目する日本の先端省エネ技術とは、どんなものか。鈴木氏が挙げるのが、例えば、ヒートポンプ技術だ。

「空気や水に潜んでいる熱をくみ出し、給湯や冷暖房に使う技術で、産業用の大型・中型設備から、家庭用の設備まで高い評価を得ています。エコキュートは代表的製品」

また、研究が進められているのが、未利用エネルギー。

「工場など、熱の出る設備から、今は捨てられているその熱を回収し、他で利用できるエネルギーにしてしまおうという技術です」

そして地域のトータルエネルギーマネジメントにも期待が高まる。

「効率的な発電に加え、地域から出る熱の再利用などを一体的に制御して、全体として省エネを推進する技術。これから世界で求められ、強力な輸出製品になっていくと考えられています」

日本のモノづくり、まだ期待大の分野もあるのだ。
(上阪 徹)


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