もしアナタが被害者になってしまったら

ネットで中傷されたときの対処法は

2012.05.17 THU


プロバイダ責任制限法には、発信者情報開示請求の項目もある。書き込み者は特定されるので、誹謗中傷などは決して行わないように
イラスト/もりいくすお
暇つぶしに自分の名前をネットで検索してみたら、いわれのない誹謗中傷が書き込まれた掲示板を見つけてしまった…。そんな事態に万が一巻き込まれたら、どうやって情報を削除すればいいのだろうか? 違法・有害情報相談センターで法律アドバイザーをつとめる森亮二弁護士に聞いた。

「削除要請だけならば、個人でも簡単にできますよ。書き込みのある掲示板やブログには『プロバイダ責任制限法関連情報Webサイト』に示された書式例を参考に要請を。検索エンジンには、問い合わせフォームなどから検索結果の削除要請をしましょう」

とはいえ、書き込み削除に応じない掲示板や検索エンジンもあるとの報道もされている。なにか正当な理由があるのだろうか。

「実は、削除要請があったら、必ず書き込みを削除しなくてはいけないといった、法的強制力はありません。管理者は書き込んだ人の表現の自由を守る立場にもあるので、名誉毀損に当たるかなどを検討して、削除の必要なしと判断する場合もあるわけです。その判断に納得できなければ、裁判所で争うことになります」

では、どの程度の誹謗中傷なら、削除依頼が認められるのだろうか。

「一般の個人の場合、事実無根の誹謗中傷なら認められる可能性が高いでしょう。もし、事実に基づく非難だとしても、その情報には公益性がありませんので同様です。個人情報の流出、プライバシー侵害に当てはまる場合も、削除が認められるケースが多いですね」

ちなみに、誹謗中傷にとどまらず、犯行予告などの脅迫めいた言葉の場合、本人の申告がなくても、犯罪を未然に防ぐために、刑事事件として警察が動き、書き込んだ人を逮捕することもあるとか。

もしもネット上で自分への誹謗中傷を見つけたときは、感情的に反論したり、泣き寝入りしたりせずに、まずは削除要請をしてみるといいだろう。
(笹林 司)


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