サボったら上司に即バレ!

「従業員監視」が強化の兆し

2012.06.07 THU


企業のサーバー管理者であれば、法律はともかくメールの内容やサイト閲覧履歴を見ることが可能。見られているかも…という意識が必要だ
画像提供/GettyImages
就業中の私用メールや、趣味のサイト閲覧…。厳密にはNGながら「やりすぎなければOK」という職場が多いはず。しかし今後は「社員の不正」や「情報漏えい」を防ぐため、こうした行為の管理や監視が強化されるかも。

「企業の立場からすると、ひとたび個人情報を漏らせば、社会的信用を失うのはもちろん、原因究明と改善策も求められますから、管理強化の流れは仕方がない面があります」と解説いただいたのはセキュリティ技術に詳しい東京電機大学の佐々木良一教授。

実際、筆者の知人が勤める企業では従業員のサイト閲覧履歴をほぼすべて記録するソフトを導入。勤務中に「2ちゃんねる」や「mixi」を長時間見ていた人が解雇されたケースもあったとか。今後、座るだけで個人を特定する「着座認証システム」や、ビル内の何階かも含めて居場所が特定可能な「屋内GPS」の導入も考えられるという。そうなればますます従業員監視が厳しくなりそうですが…。

「ただ、働きやすさを無視してセキュリティ原理主義に陥るのは危険です。例えば特定のサイト閲覧をブロックしたり、パソコンの持ち出しを禁止にしている企業も多いですよね。すると社員が自前のスマホやパソコンを使い始めるんですが、実はその方が危険なんです」

管理を厳しくしすぎると、みんながコソコソ隠れて実態が把握しにくくなるし、何かあった時の後始末にも手間暇がかかると。

「監視には相応のコストがかかりますし、導入により別のリスクが発生することも。リスクをゼロにすることは不可能ですから、従業員の働きやすさを確保しつつ最適な着地点を探ることが大切ですね」

現状、監視は「何かあった時にログを遡る」程度で落ち着くのではと佐々木教授。ぼくらとしてはリストラの口実に使われないよう、常に監視されているかもという意識は必要かもしれませんね。なんだか世知辛い話ですが。
(熊山 准)


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