貼ってはがせる液晶保護フィルムにひと工夫

「いぼいぼ式」入力デバイスが人気

2012.08.01 WED


Qwik-keyzを紹介するKickstarterのページ
今やケータイといえば、スマホのこと。そう言っても過言ではないだろう。メディア環境研究所が6月に発表した「メディア定点調査2012」によれば、東京におけるスマートフォン所持率は31.0%。前年の16.5%から急増し、20~30代男性では5割を超える結果となった。だが、ガラゲーからスマートフォンに切り替えてみたものの、いまだ使いこなせぬまま。特にタッチスクリーンでの文字入力に慣れず誤入力ばかり…なんて人はいないだろうか?

スマートフォンの文字入力で悩ましいのは、画面がつるつるで何の手応えもないこと。ガラケー全盛時代には両手を駆使して鬼のような速さでメールを連打する女子高生がいたが、あれは物理キーボードだからこそできたこと。スマホのフリック入力も慣れれば速いとはいうけれど、指先の感触というフィードバックがないとどうにも使いづらい、という人がいるのは間違いない。

じゃあどうすればいい? 外付けキーボードでは大げさすぎるし、液晶画面のバイブレーションで指先に振動を伝える方式も、触れたキーの場所だけをピンポイントで振動させるのはまだ難しい。ならばいっそのこと…そうだ、液晶保護フィルムに“いぼいぼ”を付ければいいじゃないか! と考え付いたのは、アメリカ・ミネソタ州在住のDennis Todoraさん。彼はさっそく釘を熱してそれを押しあてることで、タッチガイド付き液晶画面フィルムを作り上げた。

Qwik-keyzというその液晶保護フィルムは、静電気による密着技術を使用。剥がしても画面に跡が残らず、水と洗剤で手洗いも可能。だから何度でも貼り直せる。縦画面用と横画面用の2種類があって、それぞれで表示されるQWERTYソフトキーボードに対応。デモ動画のタイピングもかなりのスピードだ。

Qwik-keyzはKickstarterという資金調達サイトで1万5000ドルの目標額を達成し、製品化に向けた準備が進められている。発売価格は未定だが、Kickstarterで投資をした人限定で、1枚12ドル、3枚セット(縦用・横用・いぼいぼなし)を30ドルで提供するという。

ただ気になるのは、“いぼいぼ”が文字入力をしない時には閲覧の邪魔になることだ。いくら貼り替えができるとはいえ、長いメールを打つたびに保護フィルムを貼り替えるのはさすがに面倒すぎるだろう。また、iPhone専用であることと、あくまでQWERTYソフトキーボード用なので日本人の多くが用いるフリック入力には使えない、ということにも注意が必要だ。

とはいえ、液晶保護フィルムにタッチガイドの突起を付けるという着想には脱帽だ。簡単で安く済むし、まさしく“コロンブスの卵”といえるだろう。Kickstarterには、そんなプロジェクトがたくさん並んで投資を募っている。数は少ないが、日本初のプロジェクトもある。あなたも何かひとつ、逆転の発想をカタチにして、発表してみてはいかがだろうか?
(待兼 音二郎)

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