ポイントは「アイドリング・ストップ」にアリ!

ソフト開発でデバイスの電池長持ち

2012.08.13 MON


米デューク大学の卒業生・Justin Manweilerさんが「Sleep Well」を開発したことを報じるIT系ニュースサイト「SOFTPEDIA」の記事 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
動画のダウンロードはWi-Fiでサクサク、なんてったって3Gとはスピードが違う――そう考えて通勤ラッシュの駅ホームで公衆無線LANにつないだら意外にモッサリ。じりじり待つうちに電車が来ちゃって時間切れに…なんて経験がある人も少なくないだろう。

同一のWi-Fiアクセスポイントに接続が集中すれば、当然渋滞も発生するし、なかなか進まないダウンロードを待つあいだにも、バッテリーはじわじわと減っていく。

そうした無駄なバッテリーの消費を抑えるソフトが、アメリカの工学部大学院生によって開発された。その名も「SleepWell」(ぐっすりお休み)。Wi-Fiデバイスに“昼寝”をさせることで、バッテリーを節約するしくみだという。

Wi-Fi通信にはもともとPower Save Modeという省電力のしくみがある。ルーターやアクセスポイントから定期的に送られてくる信号が「トラフィックなし」になった場合にスリープモードに入るというものだが、実運用の場面ではこれは現実的ではない。前述の駅のシーンのように多数のアクセスが集中すると、各機器がとぎれとぎれのダウンロードの断片をつかみ取ろうと、いつまでもフル待機を続けるためだ。

「SleepWell」は、他の機器によるダウンロードの進行中は、機器のWi-Fi通信をスリープモードに入らせることで、バッテリー消費を抑えるのだという。たとえるなら、従来のWi-Fiシステムは、信号待ちの間も急発進に備えてアクセルを吹かし続けているようなものだった。そんな時にアイドリング・ストップをさせるのが「SleepWell」の役目というわけだ。

ということは――、アクセス集中時にダウンロードを待たされることに変わりはないわけだ。バッテリーは長持ちだわ、ダウンロードはサクサクだわ、という夢のような状況をもたらすソフトではないので、そこは勘違いのないようにしておきたい。

なお、携帯電話のバッテリー駆動時間を真に延ばしたいのなら、今や用途のごく一部でしかない通話機能とメール着信通知だけをその他の機能から切り分けて、腕時計型デバイスに集約するというのはどうだろう?

常時電源オンによる待機はその機器に任せて、モバイル端末本体は必要な時のみ起動するようにすれば、それこそ飛躍的にバッテリーライフが伸びると思うのだが、いかがなものだろうか?
(待兼音二郎)

※この記事は2011年08月に取材・掲載した記事です

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