ここに注目! 宇宙開発&観測最前線 第2回

真夏の“天体観測ショー”総まとめ

2012.08.08 WED


ペルセウス座流星群は、毎年安定的に数多くの流星が観測できることから、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並んで「三大流星群」と呼ばれている 画像提供:吉尾賢治
5月に世間の注目の的となった「金環日食」や、6月の「部分月食」「金星日面通過」など、今年は何かと空を見上げる機会が多い。事実、2012年は“天体観測ショーの当たり年”ともいわれており、この8月にも貴重な現象が目白押しだ。

まずは、8月12日(日)の深夜にピークを迎える「ペルセウス座流星群」。気候などの条件がよければ1時間に60個以上もの流星が観測できるといわれ、「三大流星群」のひとつにも数えられている。

さらに8月14日(火)の未明には、金星が月に隠れる「金星食」が観測できる。日本で夜間にこの現象が見られるのは1989年12月以来、実に23年ぶりのこと。貴重なチャンスとあって天体ファンからの期待も大きい。なお、当日の月は細い三日月状の形になっており、金星は月の明るい側から潜入し、暗い側から出てくる。夜闇から突如金星が現れることから「ヴィーナス(金星)の誕生」とも呼ばれ、ロマンティックな光景が目撃できる模様だ。

「ペルセウス座流星群は14日(火)の未明にもピーク時と同等の数が流れます。つまり、この夜は流星と金星食が同時に観測できるわけです。例えば東京では、どちらも東?北東の空に出現します。こういった“ふたつ同時に楽しめる”天体観測は非常に珍しいことなので、午前2時頃から4時頃という深い時間帯ですが、ぜひご覧になってはいかがでしょうか」とは、天文学者でもある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学広報・普及主幹の阪本成一さん。

8月の二大天体観測ショーが同時に見られるとは! さらに阪本さんは、もうひとつの目玉イベントを教えてくれた。それが…8月の“七夕”!?

「元々、七夕の行事というのは旧暦の7月7日に行われていました。今年は8月24日がそれにあたり、この日を『伝統的七夕』と呼んでいます。旧暦は月の動きを基準にしていますが、24日は空が暗く、いわゆる『天の川』がキレイに観測できます。この夜を楽しむため、JAXAや国立天文台が中心となって『ライトダウン』のキャンペーンを行っています。街の明かりを落とせば、ますます星は輝きを増します。夏の節電を兼ねたイベントとして楽しんでみてください」

簡単なオペラグラスや、スポーツ観戦用の双眼鏡があれば、よりいっそう天体観測が楽しめる。恋人や仲間とともに、ビール片手に「観測ナイト」ってのもアリかも。
(清田隆之/BLOCKBUSTER)

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