雲の上でもネットサーフィン

飛行中も○。機内無線LAN最前線

2012.08.23 THU


機内無線LANサービスは2010年ごろから米国系航空会社を中心に国内線で普及、国際線へと広がりつつある
画像提供/Getty Images
海外への長いフライトの間、ネットに接続できず、空港に着くなりメールやSNSをチェック─そんな海外旅行のスタイルが変わろうとしている。日本発着の国際線に、Wi-Fiによる機内無線LAN接続サービスを搭載した機体が就航しはじめたのだ。昨年末のエミレーツ航空に続き、今年はルフトハンザ(3月)、トルコ航空(4月)、JAL(7月)、シンガポール航空(8月)で既に就航。今後もユナイテッド航空(12月ごろ~)、デルタ航空(2013年~)、ANA(13年夏~)と数多くの航空会社がサービス導入を発表している。

「実は機内でのインターネット接続サービスは04年に始まって、ルフトハンザ、ANA、JALも導入していました」とは、『航空大革命』(角川書店)の著者で航空ジャーナリストの秋本俊二さん。しかし当時は利用者が伸びず、いったん06年ごろにサービスが終了。ところが一昨年辺りから再導入の機運が高まり、「設備投資や安全性の実験を経て、今年、国際線での実用化が始まりました」(秋本さん)。

機内無線LANが改めて注目された背景には、「スマホ普及でネットの利用ニーズが高まった」(秋本さん)ことや、「LCC(低価格航空会社)の普及で、各社が機内サービスを充実させて競合との差別化を図っている」(情報通信総合研究所・佐藤仁さん)ことがあるという。

料金形態は各社で異なるが、利用時間24時間で2000円ぐらいが相場のようだ。ところが、「サービスが各社に定着して一般化すれば、無料で提供するエアラインが出てくる可能性も…」(秋本さん)なんてうれしい予測も。ただ、利用する際には、電源に要注意だ。

「エコノミークラスには電源がない機体が多いので、長時間のフライトならPCかタブレットでの利用をおすすめします」(佐藤さん)

とはいえ、新型機種では全席に電源を装備する会社が出てきている。国際線で自由にネットが使える日も近いかも!?
(麻生雅人)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト