リアル書籍の利便性を電子にも

電子書籍管理に便利!オープン本棚

2012.08.22 WED


スマートフォンの画面でも書籍タイトルを一覧できるように、本棚のように背表紙を表示する形式を採用している
電子書籍元年ともいわれた2010年。多くの出版社が電子書籍事業に参入し、様々なデバイスや販売サイトなどが生まれていった。しかし、そんな多様化の裏側で“自分が購入した電子書籍を一括管理できない”という短所もあり、ユーザーにとって使い勝手がいいとはいいがたい状態が続いている。そんなユーザー側の不便を解消すべく、インプレスR&Dと大日本印刷が共同研究を進めているのが、新たな電子書籍プラットフォーム「オープン本棚」だ。開発を手がけるインプレスR&D代表取締役社長・井芹昌信氏にお話を伺った。

「AppleならApp Storeで購入しiPadで読む、シャープならTSUTAYA GALAPAGOSで購入しGALAPAGOSで読むという具合に、デバイスによって購入経路と閲覧方法が制限されてしまっているのが日本の電子書籍の現状。デバイスごとに様々なフォーマットやサービスが乱立しているので、ユーザーはどこで何を買ったのか管理しにくいんです。普通の書籍なら本棚に入れて一元管理ができるのに、デジタルだとそれができないのは、新しい電子書籍ユーザーにとって大きな足かせとなっています」

そこで「オープン本棚」では、多様化する電子書籍すべてを一元管理できるという、文字通り本棚としての機能を追求したそうだ。クラウド化が進む昨今の状況を踏まえ、PCやスマートフォンなどデバイス環境に依存せず、いつでもどこでも同じ本棚にアクセスできるようにしたのが一番のポイントだ。

「オープン本棚はあくまでもコンテンツを楽しむための支援型サービス。そこで例えば電子書籍ストアからおすすめ本を呼び出すなど、新たな本との出会いのきっかけとなる機能も持たせています。注意したのはプラットフォームとして囲い込むのではなく、それぞれのユーザーが選んだデバイスをそのまま利用できるという点。また、より多くの方に電子書籍に触れていただけるよう、無償でご提供いたします」

9月中にはベータ版としてAndroid版のリリースが予定されており、今後はPCやiOSにも対応する計画とのこと。膠着状態にある電子書籍市場を一変させるかもしれない「オープン本棚」、要チェックです!
(ピーチ四葉/東京ピストル)

※この記事は2011年09月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト