ネット利用者がどんな人か分かるらしい

つぶやきから推定した情報の使い道

2012.09.21 FRI


10月のIT・エレクトロニクス展『CEATEC JAPAN』でこの技術の実演をしたときのお客さんの反応は、「“すごい”が2/3、“恐い”が1/3」だったそう。ただ、「この技術は人間がその人のTwitterを読めば分かる程度の属性情報を機械で高速に推定するもの。個人を特定するような情報は取得しないため、心配しないでください」と池田さん
今年8月には国内利用者数が1000万人を超え、日本人の生活にも浸透しつつあるツイッター。そんなツイッターにかかわる新技術が9月末、KDDI研究所から発表されました。

それは、「ツイッターやブログの書き込みのなかからキーワードを自動的に抽出・分析し、投稿者の年齢・性別・職業・出身・趣味などのプロフィールを推定する」というもの。つまり「匿名で書き込んでいても、属性が分かっちゃう」ということで、何やらスゴそうではあるけど、これってどんなことに使えるの?

「大きく分けると、2つのサービスを考えています。1つは、属性の分析に基づいた興味深い情報を消費者に提供するサービス。ツイッター連動型のテレビ番組で、どんな属性の視聴者が、どんな意見や感想を持っているのか…ということをリアルタイムに分析して、統計としてテレビ画面上に示すことができるようになります」(KDDI研究所知能メディアグループ池田研究員)

なるほど。世代、性別、出身地などによる考え方の傾向が分かれば、確かに面白そう。テレビを観ていて、実は自分の考えが「関西出身の女子高生」と似てたりしたら笑えますね。もう一方のサービスとは?

「マーケティング用のサービスです。ツイッター上で商品の感想を書き込んでいる人がたくさんいますよね。そんな人たちのプロフィールを分析すれば、商品がどの地域やどの年代で、どう受け入れられているのかが分かり、生の声を商品改良に生かすことができます。ユーザー側からすると、感想をつぶやくだけで商品がもっといいものになっていく可能性があるということですね」

でも、つぶやきだけで本当にプロフィールが分かるんでしょうか?

「約1万人を対象にした実証実験の結果、年齢は80.2%、性別は78.3%、出身は72.6%という高精度で的中しました。プロフィールの取得にかかる時間は、1人当たり5~10秒ほど。具体的には、属性によって偏るキーワードを属性ごとに2000個程度抽出して判断しています。例えば、“ひげそり”のような主に男性が使う言葉や“ストッキング”のような主に女性が使う言葉をキーワードとし、それらが頻出するほど、男性/女性らしい…という具合ですね」

なにげないつぶやきの集積を機械的に分類、分析できるようになると、今までは見えなかった“世論”が浮かび上がってくる可能性も…。そうなれば、ボクらのつぶやきが世の中を動かす時代がくるかも?
(安藤大智/bluepirnt)

※この記事は2010年11月に取材・掲載した記事です

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