実際に支援を集めやすいのはどこ?

クラウドファンディング徹底比較

2013.04.07 SUN


成約した場合の手数料は「READYFOR?」が10%(決済手数料6-7%別途)、「CAMPFIRE」が20%(決…
自分の作品を世に発表したい人や社会貢献を行いたい人が 、“自分の実現したいモノやコト”と“それにかける思い”をネット上でプレゼン。賛同者から支援を受けられる仕組み「クラウドファンディング」が話題になっています。

賛同者の支援額はひと口数百円から数万円まで選べるサイトが多く、成功した場合の見返りは金銭的なものではなく、プロジェクトによって作られるプロダクトや限定ノベルティーグッズ、作品への出演、イベントへの招待など比較的ささやか。

それでも「自分にはできないけど夢を応援したい」「自分が賛同するプロジェクトを支援して社会に役立ちたい」といった多くの人のつながりが支援金となり、これまで実現が難しかった個人や小さな団体の思いが叶っています。ではそれぞれの特徴はどんなものなのでしょうか?

現在、日本のクラウドファンディングを代表するのは、「READYFOR?」と「CAMPFIRE」の2つ。そもそも日本のクラウドファンディングは昨年3月に立ち上げられた「READYFOR?」が最初。掲載プロジェクトの数、バラエティの豊富さ、成立数、支援者数などこの2つが頭ひとつ抜けている感じです。

それに加え、映画制作に強い「motion gallery」やアートに特化した「PIECE UNIQUE」、ガジェット専門の「Cerevo Dash」(CAMPFIREとの協業)をはじめ様々なカテゴリー別のクラウドファンディングが続々誕生中です。なかでも「motion gallery」は支援者1人あたりの平均支援額が約1万8000円と非常に高く、注目を集めています。

気になる掲載数と成立実績を見ていきましょう。「READYFOR?」は掲載54件に対し、成立数33で実現率61%、「CAMPFIRE」は掲載99件に対し、成立数74件で実現率75%、「motion gallery」が掲載15、成立数8で実現率53%(いずれも2012年4月1日現在)。その他のサイトはまだ掲載が数件などのものも多く、これからという印象です。

金額面では、「READYFOR?」の「陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」が640万円を集めたほか、300万円以上集めたプロジェクトが4つ、1プロジェクトあたりに600人以上の支援者を集めた実績があります。「CAMPFIRE」もバラバラになった飯舘村の人々が一堂に会し、卒業式を行うプロジェクトに260万円以上が集まるなど大きなプロジェクトも多数成約し、過去の全支援者数は約6000人、総支援額は約3500万円に達しています。また、「motion gallery」は、巨匠キアロスタミの新作映画制作に560万円を集めるという快挙も成し遂げました。

「READYFOR?」は今後1プロジェクト数千万円単位もあり得るといい、「CAMPFIRE」は2012 年で総計1億円の成立額を目指しているそうです。

プロジェクト起案者にとっては、やはり一般に認知度が高く、支援者が集まりやすいのは「READYFOR?」と「CAMPFIRE」。けれどプロジェクトの内容に合った専門サイトも十分に検討の余地ありといった感じです。そして、成約するかどうかは、「プロジェクトの具体性と起案者の思いの強さ、社会的なコミットメントによるところが大きい」と、どのサイト運営者も口をそろえています。

思いと思いがつながって生み出されるモノやコトって素敵です。このソーシャルメディア時代ならではの仕組み、まだ取り組みははじまったばかり。

この仕組みに興味を持った人は、気になったプロジェクトを支援、あるいは自らプロジェクト提案者になってみては?
(静 浩太/サグレス)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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