人の名前、頼まれた仕事…

「うっかりもの忘れ」を防ぐ方法

2013.06.22 SAT


初めて取り組む分野や関心のないジャンルは、記憶するのが難しい。新入社員に向かって「一度で覚えろ!」などとつい言ってしまいがちだが、「何度も繰り返し教えて記憶を定着させるのも先輩の責任ですよ」(築山先生)
まだ20代なのに、もの忘れが激しくて困っている人、いませんか? 上司に頼まれた仕事をすっかり忘れて帰ってしまい、翌日こってり怒られた…なんて話もよく聞きますよね。どうしてボクらは、うっかり忘れてしまうのでしょう?

「身近なことをうっかり忘れてしまう“もの忘れ”は、実は忘れているのではなく、最初から覚えていないだけなんです」

こう説明してくれたのは、『頭の働きが「最高によくなる」本』などの著書がある脳神経外科医の築山節先生。

「人が物事を覚えるというのは、実は簡単なことではありません。聞いたり見たりするだけではダメで、一度脳の中を通してアウトプットの処理をすることで記憶に残るんです。特に興味がない分野ならば、繰り返しアウトプットする必要があります。ところが、“もの忘れ”をするケースではこれをしていない。記憶として定着させる処理をしていないので、最初から覚えていないも同然なんです」
 
では、どんなアウトプット処理をすれば、記憶に残りやすくなるのだろうか。

「まずは、聞いたことを声に出したりメモをするなどのアウトプット作業をしてみましょう。例えば人の名前であれば、名刺交換だけでなく声に出して呼ぶだけでもかなり記憶に残るはず。特に、初めて取り組む仕事など、慣れない分野の情報は覚えにくいので、繰り返しアウトプット作業をした方がいいですね」

なるほど、メモを取ったり声に出して復唱するだけでも、もの忘れ対策には効果的ってことか…。

「また、記憶すべき情報の整理も大切です。人間の記憶容量には限界があるので、大雑把なテーマだけを覚えておき、詳細はノートにメモをして、必要なときにノートを見るようにすればいい。これを意識するだけで、もの忘れはだいぶ減ると思いますよ」

意外に簡単で、むしろ社会人としては当たり前のことばかり。だが、もの忘れが激しい人は、この簡単なことができていないケースがほとんどだとか。

ちなみに、もの忘れがひどく、若年性健忘症や脳梗塞などの病気を心配して病院を訪れるR25世代も増えているようだ。ただ、そのほとんどが病気ではなく、上記の対策をしっかりすることで解決するという。最近もの忘れがひどい…と思ったら、まずは“メモ+発声”という基本からはじめてみては?
(鼠入昌史/Office Ti+)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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