ダンゴムシは実はエビ・カニ寄り!

甲殻類と昆虫って親戚なの?

2013.08.24 SAT


エビやカニ。プリプリとした食感や高級なイメージからか、好物という人も少なくない。苦手とする人のなかからは、「よく見るとどうも昆虫のようなグロテスクさがある…」という声も聞く。触角があり、外骨格、多関節…。棲む場所は違えど、たしかにどことなく似て見える両者。何か共通点はあるのだろうか?

○界、門、網…。動物分類を見るとわかる新事実

生物の分類については、古くはアリストテレスの時代からこれまで実に様々な人物によって形態や進化の系譜などから分類・体系づけがなされてきた歴史がある。遺伝子の解析技術の進化により、遺伝子情報そのものを参照することも可能になった現代において、既存の分類に変更や修正が生じることも多く、それは今後も発生しうるものなのだが、大筋以下のような分類になっているのだという。

【生物の分類体系】
ドメイン>界>門>綱>目>科>属>種  ※「門」以降は、亜門・上目のように、亜・上・下で細分化される場合がある

話を戻して、前述の両者の上記分類体系を見てみると、以下の通り。節足動物門というところまでは同じ分類になる。ちなみに、それぞれの特徴を簡潔に述べると、昆虫は「頭部、胸部、腹部に分かれ、触角1対2本、脚は6脚」、エビ・カニは「頭胸部、腹部に分かれ、触角は2対4本、脚は10脚」だ。

昆虫:「動物界>節足動物門>汎甲殻類六脚亜門>昆虫綱」
エビ・カニ:「動物界>節足動物門>汎甲殻類甲殻亜門>軟甲綱」

○クモは昆虫ではない。ダンゴムシはエビ・カニの仲間?

こうした分類を見ていると、面白いことに気づく。たとえば、クモやダンゴムシは昆虫にはならない。

クモ:「動物界>節足動物門>鋏角亜門>クモ綱」
ダンゴムシ:「動物界>節足動物門>汎甲殻類甲殻亜門>軟甲綱」

クモは鋏角亜門、昆虫の汎甲殻類六脚亜門ではない。たしかに、クモは「頭胸部、腹部に足8脚」と体の構造もかなり異なる。ダンゴムシは、8対の脚のうち1対が口の一部として変化しており、甲殻類の「胸部に脚が8対、触角が2対」という特徴に近しいのだ。

ダンゴムシとエビ・カニが近いと聞くと、より苦手意識を持ってしまうかもしれない。少なくともダンゴムシよりもエビ・カニの方がおいしく食べられることは間違いない。あくまでも分類は分類ということで、意識せず食べることをオススメする。

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