炎上の火種は消しておきたい

代行業者も。ネットの黒歴史削除法

2013.10.17 THU


友人の不用意な投稿が自分の「黒歴史」となるケースも。自分に関する情報のアップは控えてもらうなど、他人の投稿にも目を配ろう イラスト/坂本綾子
悪ふざけの様子をネット上にさらし「炎上」する事例があとを絶たない。恐ろしいのは、炎上後に慌てて投稿を削除しても「キャッシュ」や「魚拓」といった形で過去の投稿を見られてしまうこと。ネットに残った「黒歴史」を消す方法はないのか。ネット上の誹謗中傷の削除に詳しい法律事務所アルシエンの清水陽平弁護士に聞いてみた。

「ネットの黒歴史を消す方法で一番手っ取り早いのは、情報を掲載しているサイト管理者に、直接削除依頼をする方法でしょう」

また、サイト管理者への連絡手段が分からない場合は、「プロバイダ責任制限法」によって定められた「送信防止措置依頼」という削除請求の手続きを取ることでも、法的に黒歴史を削除できる可能性がある。ただし、TwitterやFacebookといった海外法人が運営しているサイトについては、送信防止措置依頼をしても削除に応じてくれない可能性が高い。その場合は削除を求めて訴訟を起こすしかないことも。最近はこういった依頼を代行する法律事務所も増えており、削除依頼は一般的に5万円前後から、裁判では20万円前後から扱っているという。

しかし、手続きを取っても削除依頼に応じてもらえない情報もある。

「ネットの情報は何でも削除できるわけではなく、権利侵害があることが大前提。黒歴史や炎上については、必ずしも権利侵害とは言えないケースもあるでしょうから、削除が認められないこともあり得ます」

他者からの誹謗中傷ではない、自業自得の黒歴史をネット上から完全に消去するのはかなり難しいと思った方がよさそうだ。

ネットの黒歴史対策として絶対的な手立てはなく、大事なのは黒歴史が生まれるのを未然に防ぐこと。違法行為や悪ふざけはもちろん、あとから消したくなるような情報は、そもそもネット上にアップしないのが一番の対策というわけだ。
(有栖川匠)


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