ヘビー級から軽量級まで魅力的なマシンが続々

「Y字型三輪モビリティ」に熱視線

2014.01.16 THU


『Spyder RT リミテッド』 (BRPジャパン/価格:290万8500円) 1330ccという大排気量ながらも大型二輪免許は必要なく、自動車免許で運転が可能。リアタイヤのスピンを制御するトラクションコントロール、ハンドリングを制御するスタビリティコントロールなどが備わっている
三輪車に注目が集まりつつある!? といっても、子どもが乗るアレではない。最近増えてきたのが、前二輪/後一輪のY字型といわれる三輪モビリティだ。

スノーモービルや水上オートバイなどを製造するカナダ・BRP社が発売した『Spyder RT』は、パワステやバックギア、クルーズコントロール、走行姿勢を安定させるテクノロジーなど、自動車の技術を数多く搭載しているのが特徴。二輪車の開放感やツーリングの楽しさと自動車の利便性を両立させている。

東京モーターショーで発表され話題となった、ヤマハ発動機の『TRICITY Concept』は、バイクでもクルマでもない、新しいモビリティだ。同社広報宣伝部の入江信一郎さんは、「渋滞が激しく、駐車場所も限られている都市部において、新しい交通手段になれると考えています」と語る。操舵輪である前輪を二輪にすることで、荒れた路面や横風、Uターンなどで安定感が得られるのがポイント。二輪車に乗ったことがない人たちを取り込む狙いだという。

ヤマハ発動機はバイクメーカーだが、都市での新しい移動手段としての三輪アクティビティの採用は、自動車メーカーでも行っている。トヨタの「TOYOTA i-ROAD」は、都市内の近距離移動に最適で、意のままに操れる一体感と爽快な走りを実感できる電気自動車。前二輪が車体の傾きを最適かつ自動的に制御して傾くことで、ドライバー自身が車両のバランスを保たなくてもバイクのような動きが可能になっている。2014年には公道での実証実験で利用できるようになる予定だ。

前二輪/後一輪といっても、いくつかのタイプがあるY字型三輪モビリティ。しかし、共通するのは人馬一体の操作感。手軽にドライビングプレジャーを楽しめる乗り物としてこれからのトレンドになるかもしれない。 
(コージー林田)


  • 『TRICITY Concept』 (ヤマハ発動機/価格:日本円で40万円程度を想定)

    2014年に市販予定。125ccエンジンを搭載したコンパクトさが特徴。軽量かつコンパクトな車体と相まって、低速時でのスムーズな走行を実現した。自立はしないので、停車時には足をつかなくてはいけない。運転には普通二輪免許が必要
  • 『3R-C Concept』(ホンダ/価格:コンセプトカーなので未設定)

    走行中のCO2排出ゼロの電動コミューターの新しい形として、2010年に世界初公開。小型で都市部の快適な走行を提案している。大型のウィンドシールドとなるキャノピーは、停止中にロックすることで防犯性も向上。二輪車プラスαの機能性を実現した
  • 『TOYOTA i-ROAD』(トヨタ/価格:コンセプトカーなので未設定)

    屋根およびドアを備えた自動車に近い三輪モビリティ。電動モーターで動き、1回の充電で約50kmの走行が可能。2014年から愛知県豊田市やフランスのグルノーブル都市圏において超小型EVシェアリングに投入される
  • 『MP3 Yourban 300』(ピアッジオ/価格:83万円)

    以前より販売されている三輪スクーターの最新モデル。排気量は278ccで運転には普通二輪免許が必要。停車時には両足をつかなくても自立する構造を採用している。ピアッジオは1884年に設立された、ヨーロッパ最大のスクーターメーカー

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