あなたの実力は正しく評価されていないかも?

転職の武器!エンジニアの実力診断

2014.03.26 WED


アメリカのIT業界ではコードを書く力(コーディングスキル)を問う採用形態が一般的であり、日本にもこうした流れが定着しつつあるようだ
ビジネスパーソンが自分の実力を他人から評価される場面――それが昇進や転職(採用)だろう。だが、残念ながら結果(評価)に納得いかないことは多いもの。「実力」を客観的に測定することはほぼ不可能だからだ。

だが、ITエンジニアに関しては、客観的に測定できてしまうという。それが「CodeIQ」というITエンジニア向けの“実力診断テスト”だ。いったいどんな内容なのか? 「CodeIQ」のプロデューサー・リクルートキャリアの三木拓朗氏に聞いてみた。

「一言でいえば、ITエンジニア向けの実務スキル評価サービスです。ITエンジニアのスキルとは、端的にいえば“コード(プログラム)を書く能力”のこと。あるお題に対して、その人が書いたコードを見れば、力量は一目でわかります」

「CodeIQ」には、第一線で活躍するITエンジニアが出題したプログラミングの問題が常に数十問提示されている。実務スキル評価を受けたいITエンジニアは、その問題に挑戦し、自分なりの答案=コードを作成して送る。すると「出題者」からの評価が届くという流れだ。

さらに、「CodeIQ」で出題されている問題のなかには、よりストレートに採用に直結する「ウチに来ない?問題」と呼ばれるものがある。その名の通り、企業がITエンジニアをスカウトするために出題されている問題だ。

3月1日現在、出題されている問題数は59問。このうち11問が「ウチに来ない?問題」にあたる。出題内容は、たとえば、「与えられた数字よりも小さい数字の中で素数がいくつあるかを調べるプログラムを作ってください」…といった具合だ。

同社がこのサービスを立ち上げたのは一昨年の6月。背景には、ITエンジニアの採用難があるという。

「IT企業にとって、力のあるITエンジニアの獲得は死活問題。しかし、2つの問題があって、多くの企業が採用に課題を抱えています。1点目は、企業の採用基準を満たす人材に巡り会えないこと。企業が欲しいと思えるような人材はそもそも少なく、一部の人を多数の企業がとり合っている状態です。さらに、彼らはエンジニア同士のネットワークを介して転職を行うことも多いので、一般的な採用サービスで会える可能性はさらに低い状況です。2点目は、ITエンジニアのスキルをITエンジニア以外が正しく評価するのが困難なこと。彼らのスキルの評価には同じ領域の高い専門性が必要であり、この専門性を人事が持つというのは現実的ではないと思っています」(三木さん)

今やどんな業界でも、力のあるITエンジニアはのどから手が出るほど欲しい人材。にもかかわらず、誰がその基準に該当するかを自分たちでは判断できないというジレンマを抱えている。

「だから、スキルを客観的に診断できるサービスが必要なんです。ITエンジニアの実力を見極めるには、人事部の採用担当者が面接を重ねても意味がありません。それよりも、“コードを書く力(=コード)”を“コードを書く力がある人”に評価してもらったほうが、はるかに有意義です。私自身はデータサイエンス分野の人間ですが、この領域も全く同じです。採用候補者と会うときに、彼らが過去の分析で用いたコードや統計手法、実際のアウトプットを見れば、ほぼ確実に能力を判断できます。このような経験が、このCodeIQの設計に生かされています」

ITエンジニアの需要が高まる一方、技術が高度化して「わかる人」と「わからない人」のミゾが深くなる今、こうしたサービスの存在意義はますます大きくなっていくだろう。

ちなみに、現在までに「CodeIQ」の問題に挑戦した人は、4万5297人。腕の覚えのあるITエンジニアの皆さんは、力試しに挑戦してみてはいかがだろう? 転職の強力な武器になりそうだ。
(目黒 淳)

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