涙なしには読み進められない!

人前では注意!号泣web漫画5選

2014.10.16 THU


「ありきたリーマン」 藤井組・原作/佐々木 崇・作画 藤井組は、マンガや歌、アニメなどを作る集団。本作以外にも、「かへ」や「神童仮面」などの感動作をウェブ上で多数発表している。 出典:「藤井組クリップ」 http://www.fujiigumi.com/
ネットに数多あふれる無料マンガの中から、珠玉の泣けるマンガを紹介。いずれも、いま生きていることに感謝したくなる名作だ。

■「ありきたリーマン」 藤井組・原作/佐々木 崇・作画
家庭では家族から邪険な扱いを受け、会社でも都合のいいように使われている、ある中年サラリーマンが主人公。彼は、会社の不祥事をきっかけに自主退職させられることになり、遺書を残して岩場から海へ飛び込む。…が、目を覚ますとなぜか現れた死神に「お前はありきたりすぎる」と叱りつけられ、遺書を書き直すことに。書いては捨てを繰り返すうち、忘れていた本当の感情に気付いていく彼。そのさまには、感動するとともに自分ならどんな遺書を書くかを考えさせられるはず。

■「死んで生き返りましたれぽ」 村上竹尾
ネットを涙の渦に巻き込んだコミックエッセイ。絵を描く仕事をしながら不規則な生活を送っていた結果、目覚めたときは集中治療室の中だった。そんな主人公が死の淵から生還し、リハビリを進めながら、初めて自身の置かれていた環境や周囲の人々のありがたさ、そして生きることの意味を再発見していく。意識が戻って視力を失った世界を描く、色と線の少ないタッチがかえってリアルで、第2話から涙腺崩壊間違いなし。読み終わるころには、思わず生きていてくれてありがとうと言いたくなる。

■「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」 宮川さとし
新潮社のウェブサイト「くらげバンチ」で連載された、宮川さとし氏のコミックエッセイ。母を亡くして初めて、生前はわずらわしいと感じていた行為の一つひとつが愛情によるものだったと気付く主人公。母の不在によってガラリと変化した世界で、母がいかに大切だったか、自分がどう生きるべきかを考える主人公の姿は共感の涙を誘う。誰もが経験するであろう“身近な人間の死”に正面から向き合いつつも、重すぎないタッチで淡々と描かれる日常の風景に胸が締め付けられる。

■「ペン太のこと」 片倉真二
2013年にSNSで数万回シェアされ、大いに人気を集めたマンガ家・片倉真二氏のコミックエッセイ。11年前に出会った愛猫ペン太を自宅に迎えてから、その死を看取るまでの日々を描く。過度に感情的にならない筆致とかわいらしい絵柄が逆に涙を誘い、ペン太のひたむきさと愛らしさに号泣者が続出。ペットと暮らす人ならずとも、日常の些細な幸福を与えてくれる存在に感謝したくなるはずだ。特に桜の木をめぐるエピソードには、ハンカチ必携である。

■「蝉の恋」 凸ノ(トツノ)
自分とは別種の生物に愛情を抱いてしまう「異種族愛症候群」という奇病が流行中。そんな報道が聞こえる夏の日、主人公の少女が恋したのは1匹のセミだった! 彼氏が複数のメスに追いかけられたり、一緒に散歩したら彼氏を子どもに捕獲されたりと、セミ&人間カップルの異色な日々はコミカルだが、どこか切なくもの悲しい。それは、読者がセミの寿命を知っているからだろう。セミが「プレゼント」として自らの存在を手渡すかのように抜け殻を贈るシーンは、別れの予兆のようで涙腺がゆるむ。

どの作品も読み進めるうちに感情移入して、うるっとくること必至。電車のなかで読むときには気をつけて!

文=有馬ゆえ、矢口あやは(ノオト)&R25編集部

  • 「死んで生き返りましたれぽ」 村上竹尾

    イラスト、マンガ投稿サイト「pixiv」上で2013年12月から発表。本作品は書籍化が決定しており、11月に双葉社より刊行予定。
    出典:「pixiv」村上竹尾のページ
  • 「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」 宮川さとし

    宮川さとし氏は2013年にマンガ家デビュー。本作は8月に新潮社から書籍化され、現在「くらげバンチ」では第3話までを公開中。(c) Miyagawa Satoshi 2014/ 新潮社 くらげバンチ
    出典:「くらげバンチ」作品ページ
  • 「ペン太のこと」 片倉真二

    本作は、大幅に加筆して講談社のウェブサイト「モアイ」で毎日更新中。8月にはコミックスとして第1巻が刊行された。
    出典:「まんぷく遊々記別館」
  • 「蝉の恋」 凸ノ(トツノ)

    マンガ家、イラストレーターの凸ノ氏。「オモコロ」のほかブログでも作品を発表している。『童貞骨牌』(エンターブレイン)発売中。(c) 「蝉の恋」 凸ノ
    出典:「オモコロ」凸ノの作品ページ

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