クラシック、ライブ音源…超高音質はこんなに違う!

ハイレゾで歴然!松田聖子の歌唱力

2015.01.26 MON


電通サイエンスジャムと長岡技術科学大学が共同でまとめた実験では、鼓膜では聞き取れないとされる高周波を含む“ハイレゾ音源”をヘッドフォンで聴いた場合、圧縮音源に比べて脳が快感を得る、といった結果がでたとのこと 画像提供/xiangtao / PIXTA(ピクスタ)
最近よく耳にするようになった「ハイレゾ音源」。音楽配信サイトからダウンロードできる楽曲が充実しているほか、対応のスマホやイヤホンなども発売されているのだが、CDよりも音がいいらしい…くらいのことしかわからない。一体どのくらい音がいいのだろうか。

「ハイレゾは“ハイレゾリューション”の略で、直訳すると“高解像”という意味。CDを遙かに超える情報量で音域が広く、音の強弱も繊細に表現してくれます。CDの音域は人間の耳に聞こえる範囲の音ですが、ハイレゾ音源は耳で聞こえない高音域まで再現しています」と教えてくれたのは、AV評論家の麻倉怜士氏。定義の種類にもよるが「標本化周波数96kHz/量子化ビット数24bit」以上を『ハイレゾ音源』、48kHz以上の音を再生できる機器類を『ハイレゾ対応機器』と呼んでいるとのこと。

「Hzとbitという単位が難しいかもしれませんが、Hz数が高いほど音域を広く再生でき、bit数が多いほど音の強弱をより広い範囲に表現できると考えるとわかりやすいでしょう」

音楽配信サイトからダウンロードできるファイル形式はいくつか存在するが、圧縮によりファイル容量を小さくしつつ高音質を実現している「FLAC形式」が多くのハイレゾ音源に使用されている。パソコンなら対応ソフトを使用して再生可能。お手軽なのは、ハイレゾに対応したスマートフォンやウォークマンを使うこと。ただし、イヤホンやヘッドホンもハイレゾに対応したものを使用する点には注意だ。

「ハイレゾ対応のミニコンポを購入するのも簡単に導入できる手段です。こだわるのであれば、ネットに接続できるHDDであるNASにハイレゾ音源を保存し、イーサネットで再生機器に接続して視聴するという手段もあります」

麻倉氏によると、「できればウォークマンでもDOCKと接続してスピーカーで聞いて欲しい」とのこと。その理由は、先ほど述べた耳に聞こえないHz数の音。「音は空気の振動。耳だけで聞いているわけではありません。可聴域を超えた音が皮膚を通して伝わるため、体全体で音楽を感じているんです」と語る。

その凄さは実際に聞かなければわからないということで、麻倉氏のオーディオシステムでクラシックの名盤「ボレロ」(ジャン・フルネ指揮東京都交響楽団)を試聴させてもらうと、CD音源との違いは歴然。冒頭の静かな演奏でもひとつひとつの楽器がクリアに聞こえるし、ホール独特の音響もしっかりと伝わってきた。稚拙な感想で恐縮だが、CDの音は平面だが、ハイレゾの音には奥行きや空間を感じる。

「クラシックは弱い音と強い音の差が大きいし、低音から高音まで様々な楽器が使用されているので、ハイレゾの良さを体感するにはうってつけです。他にも、繊細な演奏が多いJAZZやコンサートホールの雰囲気まで録音できているライブ音源などもオススメです」

また、LPやCDで販売されている過去の名盤がハイレゾ音源で復活するのも楽しみのひとつ。

「親しみやすいポップスなら、松田聖子さんのアルバムが秀逸。歌詞の語尾で声が小さくなる部分での彼女独特の表現力などは、弱音の再現が弱いCDでは再現できないですね」

アナログがハイビジョンになり、4Kへと進化したテレビの画質。もはやアナログ時代には戻れないように、ハイレゾも一度聞くと、その音の深みやクリアさから虜になってしまう人が多いという。2015年は普及の年になるかもしれないハイレゾに乗っかるなら、今がチャンスかもしれないぞ。

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