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新たな学校のカタチ?「教育系SNS」とは

2015.02.07 SAT


タイムラインは一般SNSと似ており「教師―生徒」「教師―保護者」など各グループへの投稿が並ぶ
FacebookやTwitterなど、プライベートで使うイメージが強いSNS。しかし近年、教師・生徒を対象とした「教育現場向けSNS」が急成長しており、海外ではすでに広まりを見せている。日本でも、KDDIと福岡市教育委員会が共同でICT教育実証研究(2014年9月~2015年3月)を行っており、米国発の教育系SNSサービス「Edmodo」を導入している。こうした教育系SNSはどのように使われ、どのような効果を生んでいるのだろうか。KDDIに話を聞いた。

まずは教育系SNSと一般SNSの違いとはなんだろうか?

「教育系SNSでは、教師がオンライン上に作ったグループに生徒全員が招待され、1つのコミュニティの中でやりとりが行われます。ユーザー同士が友達申請をして1対1でつながりを持つ一般のSNSとは大きく違いますね」(KDDI担当者、以下同)

生徒には1人1台タブレット端末が配布され、教師から渡された招待コードを登録して利用を開始する。また、教師・生徒それぞれの力関係が明確なのも大きな特徴だという。

「教育系SNSは“現実の教室”の延長なので、コミュニケーションをリードするのは教師の役目です。授業内での教師の呼びかけや投稿に対して、生徒たちがレスポンスをして、オンライン上でのコミュニケーションを図ります。一方、生徒が授業内での不明点などを質問するなど、教師と生徒が1対1でメッセージをやりとりすることもできます」

では実際に教育現場ではどのように活用されているのだろう?

「たとえば生徒からアンケートを取る際に利用したり、学校行事に関する意見をSNS上で募っておいて、ホームルームの時間に集まった声を元に話し合いをしたりしています。通常の授業では挙手した生徒の意見しか聞けませんが、Edmodoに書き込んでもらうと、皆の前で発言するのが苦手な生徒の意見も吸い上げることができるのです。教師にとって便利な機能であるのはもちろんですが、生徒たち自身もたくさんの意見を聞くことで、考えをブラッシュアップしたり、学びをより深めたりといった効果があがっています」

各教師のリテラシーも異なることから、どう使うかはそれぞれに委ねられているという。しかし、うまくデジタルツールを活用できれば、教師は仕事を効率化でき、生徒は考えを気軽に表現できるようになるのだ。たとえば、生徒ひとりひとりにEdmodo上に読書感想文を投稿させ、クラス全員からコメントを集めることで読書率が向上するといったことも期待できそうだ。

政府は2014年度からの4年間で総額6712億円をICT(情報通信技術)整備予算として計上している。この予算で、実りある教育のIT化が進んでいくことを期待したい。

(池田園子)

■関連リンク

「Edmodo」はKDDIがコーポレートファンドを通じて出資している。

http://www.kddi.com/ventures/koif/

記事提供/『R25スマホ情報局』

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