“究極のアンチエイジング”の鍵をマウス実験で確認

老化を防ぐ「若返り薬」実現間近?

2015.03.21 SAT


細胞そのものを若返らせることはできなくても、幹細胞を元気に保つことで、再生を促すことは可能。そのヒケツはストレスをなるべく減らし、抗酸化作用のある食物を多く摂ること、さらに「紫外線を避けることも大切」(小林武彦先生)なのだとか (写真提供=Getty Images)
世の中には今、様々なアンチエイジングのノウハウがあふれている。しかし、老化を遅らせることはできたとしても、一度老いた細胞を蘇らせることなんて、現実的に可能なのだろうか? 国立遺伝学研究所の小林武彦先生に聞いてみた。

「老化とは、誰も逆らうことのできない自然の現象です。たとえば皮膚の細胞も絶えず老化を続け、最終的には垢になって剥がれ落ちます。しかし、それでも腕がみるみる細くなっていったりしないのは、幹細胞が次々に新しい細胞を生み出しているため。つまり、幹細胞が元気なかぎり、私たちの体は再生を続けることができるわけです」

たとえば転んで擦りむいた傷跡が、時間とともに元通りに治るのも、この幹細胞のおかげだという。

「私たちの体が年齢とともに衰えていくひとつの要因は、幹細胞が老化し、その機能が十分に果たされなくなるため。シワや白髪、薄毛といった老化現象は、幹細胞が細胞を生み出す力を失いつつあるために起こるものなんです」

小林先生によると、疲労などが原因で老けて見えたとしても、それは一時的なもの。幹細胞の機能さえ維持していれば、体の若さは保たれるという。では、幹細胞を維持する方法なんてあるのだろうか?

「今すぐ取り組めることとしては、なるべくストレスを減らし、抗酸化作用のある食物などを多く摂取すること。また、最新の研究結果に、興味深いデータが存在しています。老いたマウスに若いマウスの心臓から血液を送り込んだところ、幹細胞の働きが活性化し、若いマウスと同様の細胞再生力が確認されたというのです。つまり、血液の中に幹細胞を元気に保つ何らかの成分が存在している可能性は高いといえるでしょう」

さらに研究が進み、その成分が特定されれば、画期的な若返りサプリメントが誕生するのかも!?

(友清 哲=取材・文)

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