疑わしきは×!「振る舞い検知」がカギ

「セキュリティソフト」どう選ぶ?

2015.03.31 TUE


なんとなく選んでいたセキュリティソフト。新年度がスタートする今こそ、見直しの時? 画像:Rawpixel/Imasia(イメージア)
企業や政府などがサイバーテロの被害に遭う時代。個々人の持つPCやスマホにもセキュリティソフトは欠かせないが、どう選べばいいだろう? セキュリティソフトに詳しいITジャーナリスト三上洋氏に選び方のポイントを聞いてみた。

「従来は新しいマルウェア(ウイルスやトロイの木馬など悪質なコードやソフトウェアの総称)を検知するスピードが重視されていましたが、実は業界事情は数年前から変わっています。現在は毎日数万単位で新しいマルウェアが登場するため、マルウェアっぽい動きをしている疑わしいファイルがあれば、とりあえず動きを止める”振る舞い検知”が重要になっています」

一般ユーザーには違いがわかりにくい各社のセキュリティソフトにも、それぞれ特徴があるという。大手4社のソフトについて、三上氏に特徴をうかがった。

●ノートン インターネットセキュリティ(1年6170円/シマンテック)
業界をリードしている安定したソフト。検知基準が各社の中でも厳しく、まずは全てを疑う。ファイルをダウンロードする際、ノートンユーザーから集められた情報をもとに、そのウェブサイトの安全性を確認し、安全性が低いと判断された場合は警告してくれる。「警告がよく表示されるため、ユーザーにはある程度、判断する知識がある方が良いです」(三上氏、以下同)。

●ウイルスバスター クラウド(1年5130円/トレンドマイクロ)
日本でシェアNo.1。ウェブサイトの安全性を評価する同社のブラックリストをもとにマルウェアを検知。「プライバシー設定チェッカー」によって、Facebook、Twitter などのSNSのプライバシー設定内容を確認し、注意すべき設定内容を通知してくれる。また、SNSのタイムライン上で流れてくるURLにカーソルを合わせるだけで安全性の評価も可能(スマホ未対応)。「今では利用が当たり前になったSNSに対応しています」

●カスペルスキー 2015 マルチプラットフォーム セキュリティ(1年3980円/カスペルスキー)
マルウェア検知率が常にトップクラス。最新のウイルスの検知率も世界的に高い。外から内への攻撃に加えて、内から外への通信をブロックするファイアウォールに定評がある。万が一ウイルスに感染しても、個人情報の漏洩に繋がりにくい。「ネットバンキングやネット決済などでお金をだまし取ろうとするフィッシングサイト対策にも力を入れています」

●マカフィー リブセーフ(マカフィー)
4年前にインテルに買収されたこともあり、CPUから最適化。処理速度が速いのが特徴。マルウェア対策に加えて、パスワード管理などプライバシー機能が充実している。「アクセスするために顔認証と音声認識が必要なクラウドストレージサービス『パーソナルロッカー』(容量1GB)などプライバシーまわりに強いです」

なお、気をつけなければならないのは、無料ソフトへの認識。「マルウェア検索はするものの、既に知られているものしか発見できず、現在では必須と言える“振る舞い検知”や“ファイアウォール”などの機能はないため、私はおすすめできません」と三上氏。やはり開発費などのお金をかけなければ、十分な機能を備えるのは難しいという。「ソフト自体は有料ですが、更新料が無料の『スーパーセキュリティZERO』(ソースネクスト)というソフトもあります。スパイウェアやメール対策が可能な上、“振る舞い検知”や“ファイアウォール”など必要な機能は全て備えておりバランスに優れています」

一口に「セキュリティソフト」といっても、その特徴はさまざま。自信がなければ、店頭で詳しい店員さんに相談してみると良いだろう。
(萬石隼斗/ビルコム)

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト