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全操作が音声で実現!? カーナビの未来

2015.04.28 TUE


国内初のCarPlay対応端末「SPH-DA700」。カーナビ機能は内蔵されておらず、「CarPlay」のナビが画面に表示される
カーナビ型の車載端末とAndroidスマホを連携することで、車をスマート化するシステム「Android Auto」。アメリカでは今年に入り、同システムに対応した世界初の車載端末が発売された。昨年にはそのiPhone版とも言える「CarPlay」が登場しており、すでに対応端末が昨年10月に国内でもデビューしている。いよいよ、スマホと連携する自動車が身近なものになりつつあるのだ。とはいえ、そもそもスマートカーシステムを使うと何ができるようになるのだろうか?

ひとつにはカーナビとしての使い方がある。この場合には「Android Auto」と「CarPlay」、それぞれのマップを車載端末に表示。さらに、端末に話しかけることで、音声認識による目的地の検索もできる。運転中でも手で操作せずに、近くの喫茶店やガソリンスタンドを探せるのだ。

さらに、両システムを使用できる車載端末を開発したパイオニアの統括部で市販企画部企画1課長を務める中根祐輔氏によると、他にもこのシステムには様々なメリットがあるという。

「両システムの最大の魅力は、運転中の車内でもスマホの機能が使えることです。それも、電話帳やメール、音楽といったデータを、音声でも呼び出すことができます。例えば、ナビの目的地であれば、電話帳に登録した施設の名前を言うだけで、その住所を呼び出すことが可能です。また、車内でメールを受信すると、その内容が音声で読み上げられ、音声入力でメッセージを返信することもできます。音楽を聴きたいときも、曲名やアーティスト名を言うだけと、スマホを操作するよりカンタンです」(中根氏、以下同)

CarPlayに対応したパイオニアの車載端末は、昨年秋に開催されたアジア最大級のIT総合展「CEATEC」でデモが行われ、会場では長蛇の列ができるほどの反響があったという。そのほか、日本はカーナビ発祥の国だけあって、過去にもスマートカーに関する様々な発表が行われてきた。

「例えば、いつもの出社ルートが混雑していれば別のルートを提案したり、道中に新しいスポットがあれば音声で案内してくれたり。そんな、ロボットのようにドライバーに話しかける車は、すでに技術的には実現可能なレベルに到達しています」

さらに、音声での操作はタッチパネルと違い、運転中によそ見をすることが少なくなるので、ドライバーの安全にもつながるという。ただ、日本で本格的に普及させるには、まだまだハードルが存在しそうだ。

「カーナビには90年代から目的地を音声入力する機能が搭載されていますが、現在でもすべてのユーザーが使いこなせているとは言い切れません。これは、スマホについても同様で、端末に話しかけて操作するという行為が、日本では欧米ほど積極的に行われていないようです」

中根氏によれば、将来的にはカーナビの機能のひとつとして、「Android Auto」や「CarPlay」が実装される可能性もあるという。また、普及が進めばカーナビよりも安価な専用端末が登場するかもしれない。未来のスマートカーがどうなるのか、今後の展開に期待したい。

(丸田鉄平/HEW)

記事提供/『R25スマホ情報局』

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