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要注意! スマート家電から情報が筒抜けに

2015.06.12 FRI


最新の家電には安全装置があるため、外部から操作されて炊飯器空焚き→火災発生!というリスクはほとんど考えられないそうだ 写真提供:Graphs / PIXTA(ピクスタ)
スマホ経由で自宅の家電の遠隔操作ができる――いわゆる“スマート家電”。出先から炊飯器のスイッチを入れたり、エアコンの温度管理をしたりと、便利なことこの上ない。6月8日のアップルの新商品発表会「WWDC2015」でも「Homekit」アプリの導入で家電の制御を無線で行えるようになることが発表された。「Homekit」に対応した家電やガジェットの発売も見込まれ、スマート家電はますます増えていきそうだ。

だが、そんななかで気になる情報も。それは、ネット回線につながっているスマート家電がハッキングされるリスクを抱えている、という噂だ。例えば、悪意のある何者かに自宅のスマート家電にハッキングされ、誤作動を起こされる可能性があるとか。はたしてそんなことは現実的にあり得るのだろうか?

「可能性はありますが、そこまで心配することはないですよ。家電の誤作動を起こしても、サイバー犯罪者たちにはメリットがほとんどありませんから」

こう教えてくれたのは、トレンドマイクロのシニアスペシャリスト・高橋昌也さん。

「一昔前ならイタズラ目的のハッキングも多かったですが、今はほとんど皆無です。彼らの目的は、ビジネス。つまり、お金にならないハッキングをすることはほとんどありません。旅行中の家のエアコンを誤作動させてつけっぱなし…なんてことをしても、サイバー犯罪者には一円も懐に入ってこないですからね。むしろネットができるTVなどでのフィッシング詐欺に気をつけるべきです」

ならばひと安心…と言いたいところだが、高橋さんによればこれはあくまでも現時点での話。今後、スマート家電がより普及していけば、注意すべき点も出てくるという。

「自宅の家電の大半がスマート家電になると、その使用状況をハッキングされる可能性はあります。そうなると、生活パターンを知られてしまい、空き巣などの犯罪に利用されるケースも出てくるでしょう」

確かに、日中の13~15時は一切家電が使われない…などのデータがあれば、空き巣に入るのも容易となってしまう。では、そんな被害に遭わないための対策はあるのだろうか。PCやスマホ、タブレットであれば専用のセキュリティソフトを使えるけれど…。

「スマート家電はメーカーごと、機種ごとにOSが異なるし極めて複雑。なので、デバイスごとにセキュリティソフトを入れるのは現実的ではありません。そこで、自宅内のすべてのネット回線の大元であるルーターで対策するのがベスト。弊社でもルーターメーカーと組んでスマート家電向けにセキュリティ対策を提供するルーターの開発に取り組んでいます」

また、「WEP」という暗号化方式を利用しているルーターはセキュリティ対策が甘いため、現時点でもリスクは高いとか。最新のルーターを利用することは対策として意味があるという。

「『WEP』を利用しているルーターを使っていると、それは『ハッキングしてください』と言っているようなもの。でも、そんな状態の家が存在するのも事実です。最新のものに変えるなど最低限の対策をするだけでも、スマート家電のハッキングリスクは大きく下げることができますよ」

私たちの生活の利便性をますます高めてくれるスマート家電。過剰に恐れる必要はなさそうだが、安全に利用するためには、自宅のルーターやネット回線のセキュリティを見直す必要がありそうだ。

(鼠入昌史/Office Ti+)

記事提供/『R25スマホ情報局』

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