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体内時計を狂わせる「寝る前スマホ」の危険度

2015.07.03 FRI


寝る前のスマホ利用は考えもの。できるだけ、寝室には持ち込まない方がいいかも?
依存症とまではいかなくても、夜、布団に入ってからついスマホをいじってしまう人は少なくないだろう。しかし、それが習慣化するのは考えもの。寝る前にスマホを使うことによって、安眠が妨げられることがあるのだ。

「スマホに限らず、パソコンやテレビなどの明かりを夜に浴びると、寝付くのが遅くなるなど、良質な睡眠が妨げられることが解明されています。人間は20万年という時間の流れのなかで進化してきましたが、身体の動きを司る体内時計の仕組みは変わっていません。体内時計は朝に日光を浴びることで身体を活動状態にし、夜暗くなると休息状態にするという周期のもとで機能しています。そのため、夜も明るい画面を見続けると、そのリズムが狂ってしまうのです」(東京医科大学睡眠学講座の駒田陽子さん)

駒田さんによれば、夜に明かりを浴びると「脳が昼だと誤解する」「脳が覚醒する」「眠りを誘うメラトニンというホルモンの分泌が妨げられる」といった現象が起こり、睡眠に悪影響を及ぼしてしまうという。特に、ブルーライトを発光するディスプレイによるメラトニンの分泌への影響は研究で解明されており、注意すべき点といえるだろう。

「メラトニンは日の光を浴びてから約14時間後に分泌されます。しかし、スマホやテレビから放たれるブルーライトを浴びてしまうと、メラトニンの分泌が抑制され、眠りが阻害されてしまうのです。早稲田大学の柴田重信教授が行った実験では、参加者が通常就床する時刻から『通常量のブルーライトを発光する大画面のテレビ』で100分の映画を見たあとにメラトニンの分泌量の変化を測定したところ、やはり減少が認められました」

また、「寝る前スマホ」は睡眠の乱れのみならず、肥満をも引き起こす可能性があるという。

「体内時計は、脳の『視交叉上核(しこうさじょうかく)』という神経細胞が集まった部分にあります。これをマスターの時計とするならば、体中の臓器に備わっているのがサブの時計といえます。ただ、睡眠のリズムなどを刻むマスター時計とサブの時計が乱れてしまうと、ホルモン分泌にも影響が出てきます。たとえば、食欲を促す『グレリン』というホルモンがたくさん分泌されて食欲がわいてしまったり、逆に食欲を抑える『レプチン』というホルモン分泌が少なくなったりしてしまい、結果として肥満につながる可能性もあるんです」

手元にあると無意識にいじってしまうスマホだが、せめて就寝前くらいは、利用を控えた方がよさそうだ。

(末吉陽子/やじろべえ)

記事提供/『R25スマホ情報局』

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