スマホ事件簿

歩きスマホで脳活性化?誤解も多数

2016.02.09 TUE


人に迷惑をかけがちな歩きスマホ。マナーとしてもちろんNGだ
東北大学病院が“歩きスマホ”に関する研究結果を2月3日に公開。歩きスマホ中の脳の活動に関する報告で、高齢者の歩きスマホの危険性を明らかにしたものだが、「歩きスマホで脳が活性化する」という文言も含まれていたため、ネット上で誤解する人がいたようだ。

報告したのは、同病院肢体不自由リハビリテーション科の竹内直行院内講師らのグループ。同グループは、微弱な光で安全に脳活動を評価できる装置を使い、歩きスマホ中の前頭部の脳活動を観察し、スマホ操作および歩行変化との関係を調査した。その結果、歩きスマホ中は、若い人と高齢者ともに、脳の前頭部が活性化する傾向が明らかになったという。

また、左右どちらの前頭部が活性化するかは個人差があり、若い人は左の前頭部が活性化する人ほど「歩行中のスマホ操作」が上手で、右の前頭部が活性化する人ほど「歩きスマホ中に安全に歩く」のが上手な傾向があったそう。ただし、高齢者は歩きスマホ中に前頭部が活性化しても、歩きスマホ操作が上手に行えるわけでも、安全な歩行につながるわけでもなかったという。グループは今後、脳の活動を利用した歩きスマホ中の転倒予防の機器開発や、新たな高齢者へのリハビリテーション訓練手法開発の発展を目指す。

“脳が活性化”というと、つい“アタマに刺激を与えていい影響を及ぼす”と考えてしまいがちだが、この研究では、歩きスマホが脳のどの部位と関係しているのかを表しているだけだ。表現が誤解を生んだのか、Twitterには、“歩きスマホで脳の働きが良くなる”と勘違いするような声が多数上がっていた。

今回の研究結果は高齢者の歩きスマホの危険性を喚起するもので、歩きスマホを推奨する内容ではない。「歩きスマホは脳トレになる」などと正当化することのないように…。

(花賀 太)

記事提供/『R25スマホ情報局』

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