新人の悩みに先輩がピンポイントでエール!

現代の魔法使い・落合陽一の仕事観

2016.02.29 MON


おちあい・よういち 1987年東京都生まれ。筑波大学卒、東京大学を飛び級して博士号取得。2015年筑波大学助教。デジタルネイチャー研究室主宰。 “現代の魔法使い”の著書『魔法の世紀』(PLANETS刊)は、技術革新で起こる世界の変化を鋭く予言。「未来がどうなるか」に興味がある人は必読! 林 和也=撮影
「テクノロジーで人間の仕事は激変する。キミは機械をどう使いこなす?」

落合陽一先輩は、博士号を持つメディアアーティストだ。それは表現の“枠組み”ごと生み出す人…とその定義を語る。そんな人だからして、仕事の変化と生き方のススメをサラリと説く。ちょっと難解かもしれないが、得てして未知の概念とはそういうもの。心して頭にたたき込むべし!

■足並みそろえて会社員…は過去!機械に仕事を奪われる!?

まず真っ先に変わっていくのが、勤務形態でしょうね。拡張現実などの発達で、自分がそこに行かなくても大抵のことができてしまう。身体と都市構造が切り離され、土地の値段も人の意識もだんだんフラットになる。すでに在宅出勤の取り組みも増えていることからも、足並みそろえて会社員をやる常識は崩れていくことがわかる。また、仕事の枠組みも一変します。昔はお金を稼ぐ仕組みは明確だった。でも今はメディアの発展やタスクの分化で、「これがどうしてお金につながるの?」という仕事が増えていますよね。多くの仕事、特にルーチンワークは減ります。製造業から小売り、メディアからマーケティングまで、あらゆる分野でコンピュータへの依存がさらに進むでしょう。

■広い視野を持つために、勉強が大事。フレームを作れる人材になろう!

そうなると人間の仕事は、機械に使役されるか、仕事全体のフレームをデザインし、機械に指令を出すかになっていくんです。前者は搾取される側なので、目指すなら後者。大きなフレームを俯瞰する能力が求められます。つまり様々な立場からの見立てが大切になるのです。そのためには、若いうちにとにかく勉強する。ちょっと難しい本…たとえば僕の『魔法の世紀』を読むのもオススメです。あるいは転職や、大学に戻って勉強するのもいい。優秀な人材は、キャリアデザインを楽しみます。新たな挑戦は「セーブして他のゲームをやる」くらいの感覚でいいと思うんですよね。

■“自分自身のメディア化”を。足がかりは「好きなことを自問」!

知見と発信力を備えた人は、メディアになる。これは古来からあったことですが、今はSNSやネットのおかげでやりやすくなりました。Twitterでいえば、フォロワー5000~1万人を超えると、影響力が出てくるでしょ? 単に知名度を上げろということではなく、ワーク&ライフスタイルが社会のニーズと合致すれば、自ずと起こる現象です。そのために大切なのは、まずモチベーションを高めること。今やっていることに縛られず、好きなことをたくさん見つけましょう。最低限、「これが好きでこれが嫌い」と瞬時に答えられるようになること。すると自分の立ち位置がわかるし、向いていることもわかってくると思いますよ。
(吉州正行)

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