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スマートロック新時代、セキュリティは大丈夫?

2016.04.14 THU


「ROCKHILLS GARDEN」で利用しているAkerunのスマートロック。工事不要で簡単に取り付けられるが、構造によっては取り付けられないドアもある
2015年4月に発売された世界初の後付型スマートロック「Akerun」(フォトシンス)を皮切りに、「Qrio Smart Lock」(Qrio)や「NinjaLock」(ライナフ)などが立て続けに登場、スマートロックが注目を集めている。

いずれの製品も、ドアの内側の鍵部分(サムターン)に本体を取り付けるだけで、スマホなどで鍵の開閉ができるというもの。LINEやメールなどでの鍵のシェア(受け渡し)や、遠隔操作での鍵の開閉ができるのもポイントだ。アパマンショップや三菱地所レジデンスといった不動産会社では、この後付型スマートロックを活用し、これまで鍵の受け渡しや立ち会いが必要だった物件の内見を無人化する動きも出てきている。

このほか、ゲストハウスやレンタルスタジオなど、多くの人が出入りする場所でも、スマートロックが活用されている。

川崎のイベントスペース「ROCKHILLS GARDEN」では、2015年8月の立ち上げ時から「Akerun」のスマートロックを導入。主な利用者は、出張で来ている地方在住の会員や、就職活動などで上京する大学生、アルバイトスタッフなど、利用目的も出入りする時間もバラバラだそう。

「ホテルのようにチェックイン、チェックアウトをするには、受付が必要です。しかし、私もほかの業務があるため常駐できず、そのためだけに人を雇う余裕もありませんでした。そこで、会員には契約期間使えるAkerunの権利を渡して、自由に出入りできるようにしました」とは、同スペースを運営するファイアープレイスの渡邉知さん。初めて同スペースを利用する人も、Akerunの権利をメールなどでもらっておけば、直接鍵の受け渡しや受付をする必要がないため、気を遣うことなく気軽に利用できる。

しかし、気になるのはセキュリティ面。3月9日にセキュリティソフトの「ノートン」が発表した「ノートンによるモバイルアプリとIoTの調査」によると、世界平均52%に対し、日本人の70%が、「玄関のドアをアプリでリモート開錠すること」に対して、「不安に感じている」と回答。「ROCK HILLS GARDEN」利用者にも不安に感じる人はいるのでは?

「私が知る限り、不安を感じている、という話は聞いていません。むしろ、利用者の多くは、“秘密の鍵”をもらったような感覚で、面白がってくれています。今後、実施するかは分からないですが、この人はラウンジを使えるけどシャワールームは使えない、この人は玄関は開けられるけどロッカーは使えない、など、ひとつの空間のなかに制限を設けるのも面白そうですね」(渡邉さん)

スマホの充電が切れたり、故障したりした場合など、鍵を開ける術がないときの対策も気になるところだが…。

「スマートロックは、遠隔で扉を開けることができるため、充電切れの前に連絡をしてもらうか、充電が切れたとしても、携帯電話などから一報入れていただければ解錠できます。また、Akerunの法人用の管理画面では、入退出履歴がチェックできるので、無事に帰宅したかも確認できます」(渡邉さん)

定形の鍵付きドアであれば、鍵を紛失すると大損害だが、そういったリスクを抑えられるのもスマートロックの強みといえるだろう。

このほか、Akerunでは、スマートロックの入退出履歴が、店舗などの防犯や勤怠管理にも応用できるとしており、今後もスマートロックの活用の幅は広がりそうだ。
(赤木一之/H14)


記事提供/『R25スマホ情報局』

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