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地域活性化ツールにも!「GPSアート」の魅力

2016.05.22 SUN


やっさんの代表作「MARRY ME(ハートマーク)」。「地球上のどこからでも見えるように、月面に車を走らせてその軌道で何かを描きたい」という壮大な野望もあるという
スマホやウェアラブルデバイスのGPS機能で位置情報を記録しながら、Googleなどのマップ上にイラストや文字を描く「GPSアート」。最近では、マラソンやウォーキングと絡めた企画など、気軽に楽しめるイベントも増えている。そこで、これまでどんなものが作り上げられてきたのか、ここ数年で特に注目された制作者やイベントと、その作品を紹介しよう。

●震災後の東北の様子を世界に発信

制作者:ジョセフ・テイム(2010年~)
日本在住のイギリス人男性、ジョセフ・テイム氏は2010年より走って絵や文字を完成させる、ランニングアートを開始。生まれてくる我が子のために描いたアンパンマンや、夏に目で涼をとろうと描いたオラフ(『アナと雪の女王』の雪だるま)などのキャラクターのほか、東北の様子を世界に伝えるために描いた「石巻 ISHINOMAKI」など、メッセージ性の強い作品が注目を集めている。
URL:http://josephta.me/running-art/

●ユニークな“顔”が完成するマラソンコース

制作企画:顔マラソン(2011年~)
42.195kmのフルマラソン距離のコースを走ることで、GPSアートを完成させる「顔マラソン」。2011年より主宰者1人でコースを作り、コースガイドとポイントをブログで公開。そのコースをもとに走れば誰でも挑戦できる。現在は29都道府県のコースを公開。ピカソの画風を彷彿とさせるユニークな顔が面白い。
URL:http://kaomarathon.blogspot.jp/

●ハイクオリティなダース・ベイダーやダビデ像のイラスト

制作者:スティーブン・ランド(2015年~)
2015年1月からカナダ在住のスティーブン・ランド氏が、Googleマップとサイクリングコースをトラッキングできるアプリ「Strava(ストラヴァ)」を使って、自転車でGPSアートに挑戦。ダース・ベイダーやダビデ像を描いたところ、クオリティが高いと話題になった。
URL:https://gpsdoodles.com/

●ハチ公や握り寿司など、地域の特色を表現

制作イベント:らくがきウォーク(2015年~)
「世界ゆるスポーツ協会」が2015年7月から実施し、「GPSで描かれた最も大きなドローイングアート」のギネス記録保持者・やっさんがスポーツクリエイターとしてコース制作を行うスポーツ「らくがきウォーク」。“場所の必然性”をテーマに、築地は「エビの握り寿司」、渋谷は「ハチ公」など、地域ゆかりのモノがイラストになっている。
URL:http://yurusports.com/archives/1056

上記のとおり、2010年あたりから注目されるようになり、イベントも定期開催されている。その人気の秘密は何なのだろう? 前述のギネス記録保持者・やっさんに話を聞いた。

「GPSアートの魅力は、何といっても“移動した軌跡で絵が描けている”という感動ですね。また、描く過程においても様々な発見があるのが面白い。普段見慣れた場所も路地に入ると新しい景色に出会えたり、地形や道路の“クセ”を発見できたりするので、町興しのツールとしての可能性にも注目です。もちろん、ウォーキングだと数キロは歩くことになるので、健康にも良いですよ」(やっさん、以下同)

GPS機能付きの端末さえあれば、気軽に挑戦できるGPSアート。しかし、いきなり大作を作ろうとすると挫折しやすいそう。

「僕の最初の作品は、2008年に彼女(現在の妻)にプロポーズするために北海道から九州を移動して描いた“MARRY ME”の文字+ハートマークでした(※)。だからこそモチベーションを高く保てたのですが、大きな目的がなく巨大プロジェクトを始めても挫折しがち。初めてGPSアートに挑戦する人は、全長5km程度の作品から始めるのがよいでしょう。ただし、公開を前提とするなら、自宅付近でやり過ぎると生活エリアが割れるので注意してください。また、“完成させること”を意識し過ぎると苦痛になるので、風景を楽しむくらいの余裕をもちましょう」

※この作品が「GPSで描かれた最も大きなドローイングアート」としてギネス記録に認定された

事前のコース作成については、「Googleマップのルート機能」で十分とのこと。また、スマホを利用する際は、ランニングやウォーキング、GPSアート用の無料アプリをダウンロードしておこう。

地域活性化のツールとしても期待されるGPSアート。作品同様、アイデア次第でますます活用の幅が広がりそうだ。

(赤木一之/H14)

(協力)
GPSアーティスト・やっさん
http://ameblo.jp/fa-yas/


記事提供/『R25スマホ情報局』

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