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「ネット犯罪」から身を守る5つのポイント

2016.05.29 SUN


IDやパスワードを複数のサービスで使い回している場合、ひとつでも不正アクセスや情報流出などの被害に遭うと、ほかのサービスも一斉に被害を受ける危険性がある 写真:asa / PIXTA(ピクスタ)
SNSの乗っ取りやネットバンクを通じた不正な振り込み被害など、ネット犯罪に関するニュースは枚挙に暇がない。スマホに関連する被害も増えているというし、どのような対策をとればいいのだろうか? 最近の傾向と対策について、セキュリティソフト「ノートン」で知られる、シマンテックのノートン事業統括本部マーケティング部・古谷尋さんに話を聞いた。

「当社の調査によれば、日本国内で年間の被害総額は2258億円、786万人が被害に遭っています。特に、18歳から34歳までの人が多く、被害を受けた経験があるのは約12%に上ります。これは他の世代より6ポイント以上も高い数字です」(古谷さん、以下同)

古谷さんによれば、若い世代はスマホやPCなどの通信機器を積極的に活用するぶん、被害に遭いやすいという。

●スマホに増えている「ネット犯罪のおもな手口」


では、具体的にスマホに関してどのような手口があるのだろうか? 代表的な手口3つを教えてもらった。

■手口1)ワンクリック詐欺

迷惑メールやSNSのメッセージに載ったリンクをクリックしたり、不正なアプリを操作したりすると、「高額な架空請求」を求めるページを表示される。金銭の支払いだけでなく、電話やメールの連絡を要求される場合もある。

■手口2)フィッシング詐欺

銀行のオンラインサービスを装ったメールから、偽のログイン画面に誘導して、IDやパスワードを収集する手口が有名。最近は、偽のTwitterやFacebookなどのログイン画面による被害も増えている。メールでパスワードの再設定を呼びかける偽のメールや、連携サービスの認証と見せかけた偽のログイン画面も存在。本物そっくりで、URLを見ても判断が付きにくいものもある。

■手口3)ランサムウェア

不正アプリなどを使って重要なファイルデータを利用できないよう暗号化することで、データを人質に身代金を請求する、悪質な手法。金銭を支払っても、データが復旧する保証はない。これまではPC向けが多かったが、スマホ向けのランサムウェアも増えつつある。

●ネット犯罪に遭う入り口は「迷惑メール」と「不正なマルウェア」


古谷さんによれば、これらの被害に遭う入り口は、スパムメール(迷惑メール)やSNS投稿のリンク先のほか、悪意を持ったスマホアプリだという。

「ここ数年、スマホの不正アプリが増えていて、特にAndroid公式のGoogle Play以外からインストールする、提供元不明のアプリには要注意。アダルトや動画プレーヤー、出会い系、ゴシップ情報、ゲーム攻略に絡んだものが多いです。まれに、iPhone公式のApp Storeや、Android公式のGoogle Playの審査をかいくぐったマルウェアも存在します」(古谷さん)

Androidスマホは、初期設定ではGoogle Play以外からダウンロードできないが、「設定」→「セキュリティ」→「提供元不明のアプリ」の手順で進み、設定をオンにすることで、その他のサイトからもアプリをインストールできるようになる。“アダルト”や“裏情報”などの煽情的な言葉でマルウェアをインストールさせる事例が多い。

さらに、そのアプリが必要としない個人情報(連絡先、位置情報など)の提供を要求するアプリにも注意が必要だ。機能自体は一般のアプリ同様、便利なものが多いが、個人情報を収集するほか、リモート操作を目的とすることもある。たとえば、懐中電灯アプリなど、明らかに個人情報は必要ないアプリなのに、連絡先や位置情報の取得を要求してくる、といったものには注意したい。

●ネット犯罪から身を守るポイント


では、どのような対策をとるべきか? 以下のポイントをあげてもらった。

1)セキュリティアプリを利用する
2)配信元の身元が明確なアプリ以外はインストールしない
3)不審なアクセス権限のあるアプリは使わない
4)IDやパスワードを使い回さない
5)オンラインバンキングは専用アプリ以外使わない


「最も簡単なのは、セキュリティアプリを入れることです。被害の多いPCやAndroidスマホの場合、特に推奨します。当社のソフトでは不正なAndroidアプリのインストールを防ぐほか、ネット犯罪の原因となる不正なWebサイトへのアクセスも保護する機能もつきます。このほか、IDやパスワードを使い回さない、信頼できない配信元のアプリはインストールしないようにしましょう。オンラインバンキングなどは、公式アプリからの利用に限ることで被害を防げます」(古谷さん)

セキュリティ意識を甘くしたせいで、大切なお金やデータを失うこともあり得る。手痛い失敗をしないためにも、十分な対策をとっておきたい。

(島徹)


記事提供/『R25スマホ情報局』

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