「大切だと思う」の声も多いけど…

Facebook自殺防止機能に「逆効果では?」と物議

2016.07.03 SUN

噂のネット事件簿


自殺をほのめかす投稿をFacebookへ通報しても、自分の名前は相手に通知されない ※この画像はサイトのスクリーンショットです
Facebookは6月29日、ユーザーが“自殺をほのめかす投稿”を発見した時、同社にそのことを報告できる「自殺防止ツール」の日本語版をリリースした。優れた機能として評価する人は多いものの、ネットでは「逆効果ではないか」との声も出ており、物議を醸している。

同社は、一般社団法人「日本いのちの電話連盟」、特定非営利活動法人「国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター」と連携し、24時間体制で、自殺や自傷行為を示唆する投稿について、ユーザーの報告を受けて対応するという。

友人・知人などの気になる投稿を発見したユーザーは、ツールを利用してFacebookへの報告が可能で、その後同ツールは「(友達に)助けまたはサポートを提供する」「(別の)友達に相談する」「自殺防止の専門家のアドバイス情報をチェックする」という3つの対策を提示。Facebookに報告された本人には、ログイン時に「友だちがあなたを心配している」という旨のメッセージを表示したり、友達や専門家に相談したりするような誘導がなされる。

こうした機能にTwitterでは、

「これは大切なことだと思います」
「どんな仕組みか、試したいけど試す勇気がない。けど、これで自殺防止につながればいい!」
「命を守る大切な取り組みの一つとして、何らかの形でお役に立つ事を、切に願います。 多くのお友達にお伝へ下さい!」

と前向きに捉えている人は多数に上っているものの、一方で、

「どうなのかな。効果あるのだろうか」
「どうしても偽善的な取り組みに思えてならない」

などと効果のほどに疑問を持つ声のほか、

「自殺を止めるために実装されるというfacebookの新機能、なんだか追い打ち感がハンパない。かえって追い詰められる人が出そう」
「そして何よりFacebookに自殺を仄めかすこと投稿しても友達だと思ってた周りが誰一人心配してくれなかった時の方が闇深くないだろうか…」

と、かえって逆効果になる危険があるのでは? という指摘も挙がっている。

米Facebookでは、2011年より積極的に自殺防止に取り組んでおり、専門家とチャットできる機能を追加した後、2014年には自殺防止機関と提携を結ぶなどしてきた。今回のツールも2015年に取り組み強化として発表されていたものだが、人の命がかかわるがゆえに、その実効性に深く関心を持った人は多かったようだ。
(山中一生)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト