検索エンジン界に異変アリ!?

Googleと決別したヤフー変身の理由とは?

2004.08.19 THU

検索サイトは数あれど、そのほとんどは「Google」(グーグル)のエンジンによって、検索結果の主要な部分を表示させている事実をご存知だろうか。車で例えるなら、ボディや各パーツは自社製造だが、エンジンだけはある1社が開発したものを各メーカーが採用している状態なのだ。

日本でもっとも利用されている「YAHOO! JAPAN」(ヤフー)もその例外ではなかった。「なかった」と過去形で書いたのは、これまでの「ページ検索結果」はグーグルのエンジンが使われていたが、5月31日以降は「YAHOO! Inc.」(米ヤフー)が開発した新エンジン「Yahoo Search Technology」(YST)に切り替えたから。見た目がほとんど変わっていないため、一般ユーザーの多くはこれに気づいていないかもしれない。

なぜ、ヤフーは検索エンジンをグーグルからYSTに切り替えたのか? 「グーグルと同等の性能をもつから」「米ヤフーが株主だから」「日本語環境を共同で開発していけるから」などの理由が挙げられるが、ここでは「検索エンジンの新しいビジネスモデル構築の可能性」に着目したい。

その1つに、「検索連動型広告」がある。たとえばユーザーがキーワード欄に「ラーメン」と打ち込むと、検索結果の「スポンサーサイト」欄には「ラーメン食べ歩き」と「ラーメンズ ビデオ発売中」が表示される。つまり、不特定多数に見せるバナー広告よりも、特定のキーワードに関心を寄せたユーザーにピンポイントでサイトへのリンクを表示させるほうが、はるかに高い広告効果が期待できるというわけだ。このサービスを展開するには、検索エンジンとより強固な協力関係を築く必要がある。ヤフーにとって、YSTがそのベストパートナーだったという判断があったようだ。

ヤフーとグーグルの決別によって、検索ビジネスは今後どう発展していくのか、ユーザー側にはどういうメリットが生まれるのか、大いに注目したい。

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