「ベータ対VHS戦争」再び!?

次世代DVDの座を巡り業界を二分する熱い闘いが!!

2004.10.21 THU

項羽と劉邦の昔より“両雄並び立たず”が世の習い。ソ連・アメリカ、馬場・猪木、あとえぇと…連邦とジオン? など、いつの時代も拮抗する両雄の存在が、世界を変えてきたものである。そして今、家電業界の命運を賭し、激しい抗争を繰り広げている両雄がいる。その名はズバリ「ブルーレイディスク(以下BD)」と「HD DVD」。今年の後半からこっち、彼らの覇権をめぐる争いが、日に日に激しくなっているのだ。

そもそもBD、HD DVDとは、現行のDVDの数倍以上の記憶容量を実現した、次世代メディア規格。デジタルハイビジョン放送をそのままの画質では録画しきれない、現行のDVDに代わるメディアとして注目を集めており、BD=「大容量かつ高画質」、HD DVD=「現行のDVD規格と互換性が高く、製造コストを低く抑えられる」という点が特徴となっている。

で、どうしてこの両雄の闘いがアツいのかといえば、かつての「ベータ対VHS戦争」よろしく、規格の採用をめぐり業界が二分されているからだ。当初有利とされていたHD DVD連合(東芝&NECほか)に対抗すべく、いち早く対応製品を市場に送り込んだBD陣営(ソニー&松下ほか)は、「007」などで知られる米MGM社を買収するなど映画業界を巻き込み、肝となるコンテンツの充実を画策。負けじとHD DVD連合が技術面で大きな“鍵”を握る三洋電機を取り込めば、BD陣営が一発逆転の切り札として、再生機器としても絶大なシェアを誇るプレイステーションの新機種(PS3)をBD対応にすると発表…。など、現在のところ、両雄まさに一歩も譲らず状態なのである。本格的に対応ハードやソフトが登場するのは、早くとも来年以降と予測されているので、勝負の決着はまだ先のこと。現状では、両雄揃ってスタンダードとなる可能性が高い模様だが、いずれにしても買い替え時にベスト・チョイスができるよう、今からその動向に注目したほうがよさそうだ。

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