多機能化する携帯電話に落とし穴?

携帯ウィルスが日本上陸その被害と対策は?

2005.04.07 THU

病気のウィルスも怖いが、コンピューターウィルスもタチが悪い。いまやインターネットにはウィルスが蔓延し、対策ソフトなしではパソコンを安心して使えない状況だ。

そんななか、今年3月には携帯電話に感染するウィルスが日本で発見されるというショッキングなニュースが流れた。しかも、インフルエンザのように旅行者を介して香港から上陸したという。発見されたのはCabir(カビール)ウィルスの亜種で、PDAと携帯電話機能を合体させたスマートフォンだけに感染するウィルスだ。

スマートフォンは欧米やアジアでは人気があるが、日本ではあまり使われていない。正式に日本語対応した製品はまだほとんどなく(3月25日現在)、その1つがカビールに感染してしまったのだ。スマートフォンはゲームをインストールできるうえ、画面の表示デザインを変更できるなどマニアの間では人気が高いが、今回のウィルス騒動によってその人気に冷や水を浴びせられた格好となった。

だが、そもそもカビールは、注意を怠らなければ簡単に伝染るものではない。パソコンのウィルスのように電子メールで広がるのではなく、半径10mほどしか届かない無線技術、ブルートゥースが感染ルートなのだ。しかも、ウィルスを受信した携帯電話には「インストールを許可しますか?」と確認画面も表示されるため、許可さえしなければ感染の恐れは非常に低い。

今回のカビール騒動は話題先行で実害はほとんどなかったが、この一件はますます高機能化する日本の携帯電話業界への警告となるかもしれない。なぜなら、携帯電話会社各社が厳重にウィルス対策などを施せば施すほど、「それを破りたい」という願望が強力なウィルスづくりの原動力にもなってしまうからだ。

もともとパソコンのウィルスは、便利な機能の裏を突いたものが多い。我々一般ユーザーも、便利さと危険は常に背中合わせだという認識が必要だろう。

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