往年の名作マンガが、携帯で読める!

加速する電子コミック市場の可能性に要注目だ!

2005.09.22 THU

携帯コンテンツ市場への「マンガ」の参入が、本格化しそうな勢いだ。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントがこの事業への本格参入を発表、水木しげる、石ノ森章太郎、松本零士といったビッグネーム10人と契約し、月額315円で5話を配信するという。最初はKDDIのみだが、ドコモやボーダフォンにも展開するようだ。このサービスが往年の名作・絶版作品など300作品以上を順次配信することで、流行に火がつくのでは?といわれている。

携帯だけでなく、マンガの電子メディアへの展開は、マンガ業界関係者からはむしろ冷ややかに受け止められてきた。その流れが変わるかも?というのである。原理的なことをいえば、マンガは「ページをめくる」ことで成立しているメディアだ。左ページの下に「ヒキ」のコマがあり、思わずページをめくることを思い出してほしい。つまり、文字の本以上に「本」という形式に強く依存している。

しかし、「通勤電車のヒマつぶし」としてみれば、携帯でマンガを「読む」ことは、もちろんアリだろう。また、その「読み方」に多くの人が慣れてしまえば、一気に定着することも考えられる。ソニーの新サービスが往年の「名作」を揃えた背景には、大マーケットである団塊の世代に「一度読んだマンガ」をもう一度読んでもらうことで、定着をはかろうという意図がうかがえる。その思惑がうまくいけば、世代を超えて普遍的なものになることは、十分考えられる。

一方、EZwebがこの8月からはじめた『北斗の拳』の配信は、マンガという表現に新しい展開をもたらす予兆を感じさせる。携帯での「読みやすさ」を考え、作者の原哲夫が監修にたち、作画しなおしているからだ。セリフを横書きになおし、位置を変え、絵もそれに合わせて補っている。

キャラ絵と、文字、システムの簡素な組み合わせで物語を語れることは、すでにノベルゲームが証明している。いずれにせよ、携帯コミックの展開は要注目だ。

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