インターネット分裂の危機??

ネットの“管理権”をめぐる世界情報社会サミット開催!

2005.10.20 THU

俺らの若いころは、インターネットが世界中とつながっていたんだぜ…いやホントに」なんて。古き良き昔を懐かしむ将来が、やってくるかもしれない。そんな推測の根拠となるのは、最近IT業界で話題となっている「インターネットガバナンス」問題。IT利用に関する議論を行う、今年11月開催の「世界情報社会サミット(WSIS)」でも最大の議題となる予定のインターネットガバナンスとは、要するに“インターネットの管理権”を指す言葉である。

「インターネットって、誰も管理していない自由なネットワークじゃなかったの?」

と、ちょっと勉強した人なら思うかもしれない。確かに、世界をまたにかける広大なインターネットには、そのすべてを統括する“管理者”は存在していない。しかし、ネットの利用に必要なIPアドレスやドメイン名を管理しているのはICANNというアメリカの民間団体だし、ネットワークの要となるルートサーバーの大半がアメリカに置かれている。つまり、実質的な“管理権”を、アメリカが握っていると考えることもできるのだ。「そのために、発展途上国などアメリカと関係の薄い国がインターネットの恩恵を受けにくくなっている。だから、改めて国連のような機関が“管理権”を握るべきだ!」というのが、今回のインターネットガバナンス問題の争点。というわけ。ちなみに日本は、現状維持を主張している。

おそらく、今回のサミットで現在の動きが覆されることはないだろう。しかし問題がこじれてしまえば、アメリカの動きをよしとしない国々が、現在のネットワークから離脱し、独自の“インターネット”を構築する、という可能性がなきにしも…。

商用利用が開始されてから20年弱。予想外の急発展が招いたともいえる、現在のインターネットガバナンス問題。海外の◎◎や××が自由に手に入る時代がいつまでも続くよう、何卒穏便にコトを進めていただきたい次第です。 

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