時代はハードディスクレスに!?

ハードディスクとフラッシュメモリの違いとは?

2006.08.03 THU

現在、PCの記憶装置といえば、ハードディスクドライブ(HDD)が当たり前。でも、先月ソニーが発売した『VAIO typeU〈ゼロスピンドルモデル〉』ではフラッシュメモリ(FM)がそれに代わっている。

HDDは、回転する円形ディスク上をヘッドがレコードの針のように動いて読み書きする。そのため、どうしてもデータを探し出す時間がかかるうえ、振動や衝撃で簡単に故障してしまうのだ。しかし、FMならすべてが電気信号で済むので超高速。形状も単純なので、余計な動作トラブルが発生しないとか。

「VAIOのFMモデルでは、アクセス速度が飛躍的に向上しました。たとえばOutlookの起動だと所要時間が1・5秒。HDDモデルと比べて約6倍の速さです。優れた耐環境性能が、大切なデータの消失をしっかり予防してくれるため、HDDのようにデータが一度に全滅してしまうこともありません」(ソニー・岩井剛氏)

聞けばいいことずくめのFM。ってことは、これからのPCにはHDDが不要になるんだろうか? 東京工業大学教授・石原宏氏に話を伺った。

「FMの最大の課題は、“容量”と“価格”のバランス。現在販売されているFMの単価は4Gバイトでおよそ1万円。それに比べてHDDは同額で300Gバイトと、価格に約80倍の差があります」

教授いわく、FMの大容量化と低価格化は急ピッチで研究されているというが、加速度的に増加する必要データ容量に対応するにはまだまだ時間がかかるとのこと。
「しかし、たとえばPCのモバイル使用が増加して安価で高速なワイヤレス通信が普及すると、そもそも本体にデータを蓄積する必要がなくなります。大容量サーバや通信インフラが整備されたあとこそ、FMの長所が生きてくるのでは?」(石原教授)

FMパソコンが普及するころには、PCの役割も大きく変わっているのかも?

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