個々の意見を集めると…何かが起こる!?

Web2.0を知るキーワード「集合知」ってなんだ?

2006.09.21 THU

インターネットで最近話題のキーワード、「集合知」をご存じだろうか。これは「Web2.0」を知るキーワードといわれつつ、ネット限定の言葉ではないらしい。字面だけ見ると「知が集合したもの」だけど…。

予測市場を研究する駒沢大学助教授の山口 浩さんの話によると、「集合知には厳密な定義はありません。1つの課題に対して多くの人の『知』を集めて判断するもの、だと私は考えています」とのこと。

うーん、難しい。具体的にはどういうものだろう? たとえば、ページの作成・編集を誰でも自由にできるオンライン百科事典「ウィキペディア」(http://ja.wikipedia. org/)というウェブサイトがある。最近の話題では、冥王星が太陽系の惑星から外されたとき、ニュースサイトで取り上げられるより早く当該項目が更新されていた。これがいわゆる「集合知」なの?

「確かに多数の人が編集に参加していますが、実際には各テーマに詳しい少数の書き手が情報をアップデートし、編集部に近い人も存在します。時には修正を禁止することもあるので、集合知の概念とは少しズレるかもしれません。違う例を挙げるなら、2004年米大統領選のウェブ予想サイト(予測市場)が、最終的な得票率をほぼ正確に予測したことがあります。そこに集まった有権者たちの『意思』が、専門家より優れた判断を下したのです」(山口氏)

もちろん、大衆が判断するのは選挙だけではない。たとえば、価格コムのクチコミ掲示板や2ちゃんねるに商品の感想や意見を書き込み、それらがひとつの大きな「知」となるケースもあるはずだ。

つまり、集合知の概念は、「三人寄れば文殊の知恵」の現代版のようなもの。バラバラに散らばっている「知」が、オープンなひとつの場に集約され、確かな情報に近づくことなのだ。ただし、それが本当に正しい結果なのかどうか。一番重要なのは、個人でそれを見極める力をつけることかもしれませんよ。

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