日本では、ヤフー、楽天、mixiの天下?

ITビジネスが“ひとり勝ち”になりやすいのはどうして?

2006.11.02 THU

無数の情報が行き交うウェブの世界。そういえば、日本でもっとも見られているサイトはどこなのだろう? 調べてみると、その視聴率はランキングの通りとなった。

 確かに、検索サイトならヤフー、グーグルの2強。SNSは公称500万人の会員(7月末時点)を抱えるmixiが他のSNSサイトを大きく引き離し、ショッピングモールは楽天の独走状態。あらら。こうしてみると、ボクらが普段アクセスしているウェブサイトって、意外と限られている? 他サイトも魅力的なコンテンツや機能、サービスをアピールしているし、それほど大差はないように思うのだが…。

「世界的に見れば、検索はグーグル、ショッピングはアマゾンのひとり勝ちです。ウィンドウズのOSがパソコン市場を占拠したように、コンピューターやウェブの世界では、一極集中現象は珍しくありません」と指摘するのは、『グーグル・アマゾン化する社会』(光文社新書)の著者であるジャーナリストの森 健さん。

 では、そもそもどうしてITビジネスでは、ひとり勝ち現象が起きるのでしょう? 

「何より先行者利益が大きいですね。IT業界では“ひとり勝ちするのは先行者”というフレーズがよく使われます。他に先んじて多くのアクセスを得て売り上げを伸ばし、新サービスや既存顧客のケアに投資する。これによって、そのサイトはさらに存在感が増します。グーグル、mixi、YouTubeなどの後発組でも、利用者から支持されれば一気にトップに立てます。“会員数が多い”“売れている”というシチュエーションそのものが、最大の広告効果を生むこともありますね」(森さん)

 いまウェブの世界で起こっているひとり勝ち状態は、「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」的なもの。しかもこれは、日本だけでなく世界的な現象だ。人が集まるところにはお金が集まる。勝ち組の法則は、昨今のITビジネスにおいてより顕著になってきたようだ。


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