総務省・経産省が対策に14億を投入!

いつの間にか感染する恐怖…「ボットウイルス」、知ってる?

2007.01.18 THU



イラスト:ホリユウスケ
今冬はノロウイルスが日本列島を席巻したけど、ネットでは「ボットウイルス」(以下、ボット)が猛威を振るっている。昨年12月には総務省と経済産業省が06年度に約14億円を投入し、「ボット対策プロジェクト」を立ち上げたばかり。その脅威を総務省情報セキュリティ対策室・村上聡補佐に聞いてみた。

「ボットに感染したパソコンは攻撃者に操られ、『迷惑メールの大量配信』『特定サイトへの攻撃』などの迷惑行為を働きます。感染した被害者が知らない間に加害者になってしまう恐れもあり、実にやっかいです。調査によると、ボット感染率は2~2.5%。日本全国で40万~50万台のパソコンが感染しているとの推計もあります」

メール添付やブラウザの脆弱性を狙った感染は従来のウイルスと同じ。しかし、パソコンで特に不審な動作が見られないため、ボットの感染に気づかないユーザーも多いという。

「このプロジェクトでは、ネット上で捕獲したボットの情報を解析して、その駆除ツールや対策法を公開します。また、感染したユーザーへ個別に通知します」(村上氏)

なお、今回のプロジェクトには民間企業も全面協力。BIGLOBE、OCNなどの大手プロバイダが感染ユーザーへの対策情報の連絡を請け負う。駆除ツールはトレンドマイクロなどのウイルス対策ソフト会社の担当だ。まさに官民足並みをそろえてボット撃退に乗り出している。しかし、国や大手プロバイダはなぜ、ここまでボットに対して危機感を持つのか?

「ボットのネットワークは、フィッシング詐欺などネット犯罪の温床になります。また、ボットのネット攻撃を野放しにすると、インターネットという通信インフラ全体に悪影響を及ぼしかねません」(村上さん)

今後、我々一般ユーザーにも、ボットの正しい理解や高いセキュリティ意識が求められてくるはず。いつまでも、「ポット出の新種ウイルス?」な~んてのんきなダジャレは×、ですよ!


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