63億円もの収益をマーク

タダで配布の新感覚ブラウザFirefoxが利益を上げるヒミツ

2007.02.15 THU

愛用しているブラウザは? と聞かれたら、ほとんどの人が「インターネットエクスプローラー」(IE)と答えるだろう。ウィンドウズ標準付属だけに、圧倒的なシェアを誇るのは当然だ。そんななか、オープンソースのブラウザ「Firefox」(ファイアーフォックス)がシェアを広げつつある。

オープンソースとは、ソフトの設計図に当たる「ソースコード」を無料でネット上で公開すること。にもかかわらず、モジラ社は05年度に5290万ドル(約63億円)もの収益を上げたというから驚きだ。

いったい、ブラウザをタダで配布して何で儲かるのだろう? 調べてみると、売り上げの大半は、Firefoxに常設されたグーグルの検索窓を使った広告料によるもの。つまり、ユーザーがこれ経由でサイトを検索すればするほど、グーグルからお金が落ちてくる仕組みになっているのだ。

オープンソースビジネスに詳しい株式会社サンブリッジi‐クリエイティブディレクターの小川浩さんは、Firefoxのビジネスモデルをこう解説する。

「Firefoxは、グーグルのビジネスモデルと同じく、ソフトウェアそのものがメディアとして提供されたサービス。そして、その機能が商品です。欧米では、ブラウザのフレームにある検索窓にキーワードを入力し、お目当てのサイトにジャンプする使い方が主流。ブックマークを使う習慣は廃れてきているので、今後数年は売り上げを伸ばす可能性があると思います」

さらに、Firefoxは、企業や個人が様々な拡張機能を勝手につくって公開してくれている。便利な拡張機能をチョイスしてインストールし、ブラウザを自由にカスタマイズできる点がユーザーに大好評なのだ。

ビジネス的な成功はもちろん、開発面でも様々なメリットがあるオープンソース。この手法で成功を収めるアマゾン社やグーグル社のサービス同様、モジラ社のFirefoxは、まさにウェブ2.0を象徴する1つのサービスなのだ。


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