焚き火のハウツーDVDも発売

火を眺めていると人はなぜロマンチストになっちまうんだろう

2007.04.19 THU


焚き火好きが高じて数年前に友人らと「たき火の会」を結成。様々な場所で火を囲んできた。

そんな“タキビスト”にとって大興奮のDVDが、今月18日に発売された『椎名誠 焚き火を楽しもう』(コロムビアミュージックエンタテインメント・4515円)。作家・椎名誠氏(62歳)が、全編撮り下ろし映像とともに焚き火の実践と魅力について静かに語っている。ああ、素晴らしい。僕はこのDVDを紹介するために『R25』のスタッフになったのかもしれない…。

ところで、人は火を眺めるとロマンチストになる。「俺、じつは○○さんのことが好きでさあ」。聞かれてもいない打ち明け話をしてしまうのだ。なぜなんだろう? 和光大学で火の人間史を教えている関根秀樹先生(47歳)に聞いてみた。

「そういう研究って、じつは誰もしていないんですよ。僕は火のゆらぎと明滅に催眠効果があるんじゃないかと思います」

また、椎名氏はDVDのブックレットで古代人にとっての火は「冷えた体を温めるものであり、周囲にうごめく恐ろしい獣たちを遠ざけ、手にしていた動物の肉や木の実をそれで温めることによってもう少し快適においしく食べられることを知ったのであろう」と書いている。あるいは、こうした安心とヨロコビの記憶が人の心をリラックスさせるのかもしれない。

最後に、DVDとセットでぜひ読んでいただきたいのが『焚き火大全』(創森社)。前述の関根氏が編著者でもあるこの350ページの大著は、火と人間の歴史から焚き火の技術と法則、焚き火料理、焚き火文学までを網羅する、まさに“大全”。

「残念なのは、文明化で人と自然との距離が遠くなり、火を扱う技術が世界的に継承されなくなってきていること」(関根氏)

というわけで、僕はこの原稿を機に名前を変えます。友よ、刻一刻と姿を変える火を眺めながら、薪がパチパチと爆ぜる音を聴きながら、とびきりロマンチックに語り合おうではないか。

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