ますます巧妙になってきたネット詐欺の手口

ネット上の“押し売り”?ミスリーディングアプリに注意!

2007.06.28 THU

「消防署のほうから消火器の交換に来ました~」なんて訪問者が突然やってきても、ほとんどの人がその正体を疑ってかかるはず。だが、これがコンピュータ上での出来事となると…どうだろう? そんな古典的“押し売り”の手口が、近ごろネットを賑わしている。特に話題なのが自称セキュリティ対策ソフト「Win AntiVirusPRO」(最新版は「2007」)だ。

一応、対策ソフトの態をなしているが、ほぼパチモノ。しかもその売り込みの手口が、かなりエグい! まずは、アヤシゲな海外サイトなどを、鼻の下を伸ばし眺めているユーザーに対し、突如「お宅のパソコンが危険にさらされているので、至急チェックせよ」という趣旨の警告画面(実は単なるポップアップ広告)を表示。慌てて警告画面をクリックすると、「WinAntiVirusPRO」のサイトに移動。ここで、ご丁寧にもパソコン内の危険性チェックを行って…いるかのような画面を見せたあと、クレジット決済による購入手続きへと誘導していくのである。

これは、「マルウェア(ウイルスを含む、悪意あるソフトの総称)」の中でも、特に「ミスリーディングアプリ」と呼ばれるものの一種。外国製がほとんどなので、これまで日本ではほとんど問題にならなかったが、海外で騙される人が減ったためか、精巧な日本語版画面をつくり、日本人を標的にするケースが増えている。このほか、「プラグインを組み込まないと動画が再生できません」といったユーザーの“弱み”につけ込み、個人情報を奪う「スパイウェア」やウイルスを組み込ませるものもある。よく見ると日本語の文法が妙だし、警告画面の出方も変則なので、ちょっとした知識があれば引っかからないはずなのだが…。

ユーザー自身の操作を誘導するため、単純なウイルス対策ソフトでは防ぎきれない、ネット上の“押し売り”たち。アヤしいサイトを利用しないのが最上の対策だが、「やむを得ぬ」事情がある方は、せめてクリック前に画面をよく確かめよう。


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