地球の3分の1が無線LAN!?

超高速インターネット衛星で宇宙が中継基地になる!

2007.08.09 THU

夢とロマンに満ちた、宇宙時代のブロードバンドサービスがついに…!? 実はコレ、来年初めに打ち上げ予定の超高速インターネット衛星「WINDS」のハナシ。これによって誰もが平等に高速通信衛星サービスを受けられようになるとのこと。ん? 誰もが平等? 現状、とくにネット環境に不満はないんですが…。というわけで宇宙航空研究開発機構WINDSプロジェクトマネージャの中村安雄さんにその辺りを聞いてみた。

「WINDSは高度3万6000kmの軌道を周回し、3個のアンテナで日本を中心に東南アジアなど地球の約3分の1の地域をカバーする、インターネットのための実験衛星です。災害で壊れた通信システムの代替手段や通常のブロードバンドが使えない離島などでの利用を想定し、日本独自のプロジェクトとして打ち上げを予定しています」

遠隔医療をはじめとした医療分野、教育分野など、さまざまな分野での活躍が期待されるWINDS。放送衛星や気象衛星と同じように、僕らの生活に溶け込む日も遠い未来ではないという。では、気になる接続方法について。パソコンさえあれば、無線LANみたいに誰でも利用できるようになるの? しかも超高速インターネット衛星ってことは、超高速なスピードで…。

「電波を送受信するためには専用のアンテナが必要です。家庭用を想定した45cmサイズのアンテナであれば、現状の家庭用光ファイバーの最大100Mbpsの転送速度に対して、送信に6Mbps、受信に155Mbps。企業向けの5m級のアンテナでは1.2Gbpsとなり、通信衛星として世界最高速になるんですよ」

開発段階の現在、家庭用を想定した実験用アンテナで、そのお値段は3000万円程度。技術的にブラッシュアップされ、各種企業や団体での実用化が可能となれば、現在のADSLや光とは異なる利用方法が確立されることは間違いない。しからば、いずれは無人島に行っても仕事ができちゃうってことですか…!?


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